恐怖症 キョウフショウ

初診に適した診療科目

恐怖症はどんな病気?

よく分からないけど不明瞭な恐怖感がある、特定のものにはっきりとした恐怖感があるのだとしたらそれは恐怖症です。ひとことに言っても人によってさまざまな症状があり、人との対面や会話、閉所や高所などが怖いなど色々です。これは脳の扁桃体が機能することによって恐怖物を探し出し、本来なら怖くないものを「恐怖の対象」として捉えるために起こります。

主な症状

恐怖症とは精神疾患の一つで、恐怖神経症とも呼ばれ不安障害の最たる形式です。特定のある一つのものに対し、恐怖の対象に遭遇したとき、恐怖心や不安感の程度に応じて他人には不可解な理由で不快感や目眩、嘔吐感など心理学的及び生理学的に異常反応を起こします。極端な場合パニック発作を来すこともあり、いずれも他人に理解し難い特徴を持ちます。症状が生活に支障を来す場合、行動療法などが用いられます。

主な原因

恐怖症の原因としては、幼少期の恐怖体験などによって起こる場合があります。さらに恐怖体験の他、何か心に葛藤を抱えていれば、それが要因となる可能性もあり得ることです。また他にも、体質に問題を抱えていてこの症状を発症することも考えられます。血管迷走神経反射のような体の反応が起因となって、精神的な恐怖の感情を引き起こす要因となっています。

主な検査と診断

恐怖症に対する検査方法は、外部から見て患者の行動がどのようなものか、といったことに医師が着目して行われます。つまり、患者の言動はどういったときに恐怖感に苛まれるのか、患者の具体的なエピソード等を聞くとともに、その症状の患者に顕著である特徴、病状等を検討します。その特徴、病状等というのは、一般にガイドラインという形でまとめられています。

主な治療方法

恐怖症の治療法は様々です。根本的な治療方法は、それに慣れるしかありません。慣れることが治療のゴールになります。通常は、心理療法でゴールに向かいますが、個人個人の症状によっては薬物を用いた治療方法が必要になります。症状が発症した際、気持ちの落ち込みが強い場合は抗うつ薬を服用します。不安症状が強い場合は抗不安薬といったようにケースに合わせて服用します。