耳硬化症

初診に適した診療科目

耳硬化症はどんな病気?

耳硬化症とは、あぶみ骨と内耳窓の間に骨のような組織が増殖し、難聴が起こるという病気です。症状は青年期から起こり、少しずつ進行していきます。また、耳鳴りを伴うケースが多いです。片耳にだけ起こることも、両耳に起こることもあります。この病気が起こる原因は今の所不明ですが、白人に多いことが知られています。治療方法としては手術があり、局所麻酔で行えます。

主な症状

耳硬化症は特別な症状が見られないようなケースも多くありますが、いくつか典型的なものを上げることもできます。めまいが生じることもありますし、耳が聞こえにくいと訴えて病院を訪れる患者さんもいます。また、耳鳴りや、耳が閉じるような感覚いわゆる耳の閉そく感を訴えるようなケースも見受けられます。この中でも、難聴はほとんどのケースで起こるといわれています。

主な原因

内耳に振動を伝えるあぶみ骨の動きが悪くなる耳硬化症はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。あぶみ骨と内耳窓との間に骨のような組織が増殖して、あぶみ骨が動かなくなり難聴になるのですが、その要因ははっきりしていません。欧米では遺伝性の病気と考えられていますが、日本では遺伝とは関係のないことが多く、東洋人と西洋人の違いの何かが要因なのでは、と考えられています。

主な検査と診断

耳硬化症の検査方法は、聴力を調べることで実行します。普通は難聴という症状が現れるので、聴力に異常が発生するのです。また、ティンパノメトリーによって鼓膜の動きを検査してみて、アブミ骨筋反射といった初見をみてみるのです。反射が消失している場合にも、この病気を診断することができます。そしてCTを実行すれば、原因となっているが発育不全か固着か、といった部分がわかるようになるのです。

主な治療方法

鼓膜を振動させる上で重要な働きをする内耳にあるあぶみ骨は成長期に硬化してしまうと耳硬化症という病気を発症してしまうことがあります。あぶみ骨の硬化は鼓膜の振動を困難にさせてしまうために難聴や耳鳴りを引き起こします。治療法としてはあぶみ骨の切除手術を行っていくことで耳鳴りを改善することができ、一ヶ月ほどかけて徐々に聴力が回復していきます。