食道神経症

初診に適した診療科目

食道神経症はどんな病気?

食道神経症とは、特に食道に異常がないにもかかわらず、常に食道の違和感や存在感、胸痛などを訴えて、食道に病気があるのではないかという不安な心理状態になっていることを指します。罹患者が不安に感じる食道や胸部の違和感は、多くは胃液が食道に逆流することが原因で起きることが分かっています。内視鏡検査により、胃液が逆流することによる食道粘膜病変が確認されれば、患者の不安を取り除くことができます。

主な症状

食道神経症では、食道は正常であるにも関わらず、常に食道の違和感や存在感、あるいは胸痛を感じるなどの症状が見られます。具体的な例としては、「食道にものがつかえている。」「食物がのどにつかえている」「ものが飲みこめない。」「胸の中が圧迫されるような痛み。」「胸が焼けるような痛み。」などがあります。精神的ストレスの大きさによっては、これらの感覚が酷くなったり長期化したりする可能性があります。

主な原因

食道神経症の患者が持つ食道由来の胸部違和感や胸痛は胃液が食道に逆流して起こる胃食道逆流症による食道粘膜病が原因です。他には食道運動機能異常、食道知覚過敏、精神疾患などとも関連があります。これらは単独で存在するよりも相互関係で成り立っていることの方が多いです。また、食道に異常が見られない場合、虚血性心疾患の疑いがあります。

主な検査と診断

食道神経症(しょくどうしんけいしょう)とは食道の違和感・存在感を常に訴えるということと、食道に病気があるのではという不安を主な特徴とした心理状態をこう呼んでいます。検査方法ですが、心臓疾患を否定することが肝要です。そのためにはまず、心臓エコー検査・心電図をとり確認します。それから、内視鏡検査で食道を調べます。胃食道逆流症ではない場合には、食道内腔に設置したpHセンサーで証明する方法をとります。

主な治療方法

食道神経症とは、食道に常に違和感を覚え、何かあるのではないかという不安な心理状態になってしまうことをいいます。そのためこの症状の治療法としては、心理カウンセリングを行なうことで過剰に食道の違和感を心配しなくてもいいように精神的に安定させる治療を取るのです。殆どの場合が、この治療でなおるので抗精神薬などを使うことは稀なのです。