胃神経症 イシンケイショウ

初診に適した診療科目

胃神経症はどんな病気?

胃神経症とは、過敏性腸症候群の代表的な症例です。吐き気や嘔吐、腹部膨満感、上腹部のもたれや不快感などがおもな症状です。しかしその原因となる身体的病変や異常はみられず、精神的、心理的問題が原因であると考えられています。そのため心理的ストレス、過労、生活習慣の乱れがあれば改善をすすめます。心療内科や精神科での治療を受けることもあります。

主な症状

胃神経症の症状は主に、吐き気、嘔吐、などの胃炎にも似たものがありますが、実際身体検査の結果、身体に以上がないことが挙げられます。主に精神的な疾病でもあるため、不眠症、疲労感の残りや胃の痛みなども現れる事があります。これに伴い、腹部の膨満感や膨張感も感じられるようになりますので下痢や便秘なども合わせて現れる場合があります。

主な原因

胃神経症を引き起こしていると考えられる原因は、精神的、心理的問題が一番にあります。過労、心理的ストレス、生活習慣の乱れなども要因となっていることがあります。また上腹部不定愁訴、別名NUDという疾患名で呼ばれることも多くなってきており、消化管運動障害として、消化管に対する症状を引き起こしていると考えられています。精神科と内科とでバランスよい治療が望ましいです。

主な検査と診断

胃神経症の検査方法は、血液検査、検便検査、レントゲン検査、内視鏡検査、腹部超音波検査などによって、胃潰瘍、胃がんなどの胃に関する病気や身体的異常所見が無いことを確認します。場合によっては、食道内圧検査や、胃排出機能検査を行うことがあります。また、身体的異常がなければ、心療内科や精神科の観点から性格検査を行うこともあります。

主な治療方法

胃神経症の治療法は、精神療法と薬物療法になります。精神療法は心療内科か神経内科の医師によるカウンセリングにより、心理的ストレスや心理的疲労を解消してゆくものです。精神療法だけで改善が見込まれないときは、合わせて薬物療法も併用されますが、まずは、消化管機能改善薬が投与され、重症の場合はベンゾジアゼピン系などの抗不安薬を用います。