疾病恐怖

初診に適した診療科目

疾病恐怖はどんな病気?

自分が重い病気に罹ってしまうのではないか、重い病気に罹ってしまったのではないかと異常に恐れる症状のことです。そのような恐れの中、ビクビクしながら生活してしまっている人は疾病恐怖(しっぺいきょうふ)の可能性が非常に高いといえます。几帳面・融通の効かないほど真面目な性格の性格面と、脳の機能障害が関連して症状があらわれると考えられています。「ガン恐怖症」「心臓病恐怖症」「精神病恐怖症」などが代表的です。

主な症状

疾病恐怖の症状は、怖いと感じる恐怖感は、頭では不合理だと分かっていても、自分でコンロトールが出来ないのです。あまりに不安が強いために「気がく狂ってしまうのでは」という気分になることもあります。体の方でも、動悸、発汗、震え、呼吸困難感、あちこちの痛みを伴います。しかし、このことが起こるのは特定の状況だけですが、そのことについて考えるときだけで、後は普通に生活が出来るのも特徴です。

主な原因

疾病恐怖を発症する原因は患者さんそれぞれのケースで異なるものですが、一般的には過去において患者さんが大病にかかって辛い経験をしたことや、ご家族やご親族の方が重篤な疾病に罹患して苦しむ姿や辛い治療を受ける姿を見たこと、メディアなどで大変に重篤な疾病を抱えていらっしゃる方の姿を見てしまったことなどから、疾病にかかること自体について恐怖を感じてしまうためといわれています。

主な検査と診断

疾病恐怖の検査方法としては、健康診断等によって患者の身体に何の異常も認められないことを前提とします。その上で患者への問診で患者自身が自己が病気であるとして何らかの身体症状を訴えている、自分が病気で死ぬのではないかと過剰な不安にとらわれている、そのため些細な生理的現象も病気と結びつけて病気への恐怖で頭がいっぱいになっていることを確認して診断します。

主な治療方法

疾病恐怖はこころの病気であるので、心療内科や精神科において治療が行われます。治療法としては、気になる症状を医療機関で検査して本当に異常がないことを確かめるとともに、患者が今は重病で心配する必要はないと安心させるために行動療法や、抗うつ剤や精神安定剤などを使用した薬物療法や、専門家によるカウンセリングなどを行ったりします。