自発性ミオクローヌス

初診に適した診療科目

自発性ミオクローヌスはどんな病気?

自発性ミオクローヌスは別名不随意運動といいます。自発性ミオクローヌスとは二つの言葉でできています。自発性とは、自然に発動するという意味です。ミオクローヌスとは共同筋群が縮むことが電気のように体の部位が突然ガクッと動く不随意運動という意味です。この運動はあまり長い間持続しません、また規則性がある場合とない場合があります。

主な症状

自発性ミオクローヌスは急に筋肉が収縮し、激しくぴくつく病気です。物をとろうと手をのばしたり驚いた時に、その動きを遮るように筋肉の収縮が引き起こされます。症状は手足や頭などの一部の筋肉に起こる場合や、全身に及ぶ場合もあります。また、一時的なものから痙攣発作につながるものまであり、健康な人でも眠りかけた時などに、正常なものとして起こることもあります。

主な原因

自発性ミオクローヌスは大脳、脳幹部、脊髄の病変が刺激となって起こります。中には原因不明の不随意運動があり、肝不全や代謝疾患、心停止、酸素欠乏、ガス中毒、頭部外傷、ウイルス性脳症、アルツハイマー、てんかんなどの疾患が原因で起こることもあります。その他、抗ヒスタミン剤、抗うつ薬、麻薬などを高濃度で使用した場合にも見られます。

主な検査と診断

ミオクローヌスの疾患内容は多岐に渡っているため、自発性ミオクローヌスだと鑑別するための検査方法として、血液検査及び、脳MRI、表筋電図検査、ビデオ撮影が有用です。血液検査で、中毒性、薬剤性、自発性かどうかを鑑別します。脳MRIによる画像診断、表面筋電図による診断も鑑別に有効です。ビデオ撮影により患者の様子を観察することにより、自発性ミオクローヌスかどうかの診断が可能です。

主な治療方法

自発性ミオクローヌスの治療法として行われるのは、まず、この病変を引き起こしている病気や薬剤の特定です。自発性ミオクローヌスは、代謝性の疾患やアルツハイマー病が原因で引き起こされることがあり、その場合はその原因となる病気の治療を優先し、また、使用薬剤が原因であると特定できたのなら、その薬剤の使用を中止します。また、抗痙攣薬の投与が有効な治療法となる場合があります。