低ナトリウム血症 テイナトリウムケッショウ

初診に適した診療科目

低ナトリウム血症はどんな病気?

低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が非常に低い状態をいいます。大量の水分摂取や腎不全など、多くの原因でナトリウム濃度が低下してしまう病気です。
低ナトリウム血症が重症化すると、筋肉のひきつりやけいれん発作が生じます。やがて反応が鈍くなり、ひどい時には、昏睡状態に陥ります。
急性の場合や高齢者では重症化する可能性が高くなりますので注意が必要です。

主な症状

低ナトリウム血症の症状でもっとも代表的なものが、神経の活動に関連するような現象です。
ナトリウムというのは神経の活動に必要なイオン物質です。これが不足することによって、中枢神経系の症状が出ることがあります。
症状は軽い意識の混濁や認知機能の低下から、吐き気、
錯乱などと多岐にわたり、重症化すると、筋肉のひきつりやけいれん発作が生じ、命にかかわることもあります。

主な原因

低ナトリウム血症の原因は、大量の水分摂取によるものが考えられます。水分を一気にとりすぎてしまうと、それが血液を薄めることで血液中のナトリウムが薄くなってしまうのです。
また、腎疾患、肝硬変や心不全などの病気になると、体内にナトリウムと水分が保持されます。多くの場合は、ナトリウムよりも水分を保持する働きの方が強いため、ナトリウム濃度が低下します。
利尿薬の使用も低ナトリウム血症の一般的な原因です。

主な検査と診断

低ナトリウム血症は、血液中のナトリウム濃度を測定することで診断されます。
さらに医師は他の病気や使用している薬剤を含め、患者の置かれた状況を検討し、血液検査と尿検査などをを行うことによって原因を特定していきます。

主な治療方法

ナトリウムが多く失われた場合の治療法は、生理食塩水かそれより高濃度の食塩水を点滴してナトリウムを補給します。
逆に水分過剰な場合は水分制限と塩分制限をして、低ナトリウム血症を引き起こしている原因の治療をします。精神的なものによる時は心理療法が主体になります。
分泌異常症が原因の場合は水分制限をより厳格にし、必要な場合はナトリウムを補充したり尿量を多くする薬剤を服用します。