外傷性斜頸

外傷性斜頸はどんな病気?

斜頚とは、頸部(首)が傾き、顔が回しにくくなる病気の総称です。首が患側に斜めに傾いてしまい、顔が健側を向いて、頸部の運動制限が生じます。外傷性斜頸とは、この症状が外からの衝撃によって起こる場合のことを指します。具体的には、首を強くひねることによって、頚椎が亜脱臼を起こしてしまうことによって、斜頸が起こります。とても強い斜頸で、手で治そうとしても、治すことができません。

主な症状

外傷性斜頸の症状としては、まず、長時間不自然な形に頸部が置かれる事によっての疼痛、筋緊張型頭痛や肩凝り、頭重感、目の疲労感などが訴えられます。また外傷性斜頸の原因となった衝撃によって、外傷性頸部症候群を引き起こされた場合眩暈や難聴、平衡感覚の障害、身体末端部のしびれや震え、などの感覚障害を併発するケースも多く見られます。

主な原因

外傷性斜頸は主に赤ちゃんの時期に起こる斜頸であり、この原因には幾つかの典型的な要因があります。この外傷が要因となる斜頸という症状は、首の特定の部位に強い力がかかり、この大きな負担が要因でひねりの力が加わり、頸椎が亜脱臼をおこしてしまうものです。この外傷が要因となり、お子様の頸部の斜頸が生じることが頻繁にあり、典型的なものとなっています。

主な検査と診断

基本的な外傷性斜頸の検査方法としては、身体各部の症状を検査し、神経学的な観察も行います。具体的には、頸部の痛み、叩いた時の痛みの具合、頸椎の可動域などが確認されます。また、しびれなどの症状がある場合には、頭部の圧迫を検査し、四肢の反射、筋力の検査、知覚の検査などの神経学的な検査も行います。 又、これらの検査に加え、レントゲンとMRIが用いられ、この症状の詳細が検査される事になるのです。

主な治療方法

外傷性斜頸の基本的な治療法は症状の進行具合で異なります。この疾患で症状が比較的軽度であれば、鎮痛薬などの薬剤が効果的です。しかし、症状がある程度進行している場合は、この薬物療法や温熱療法などに加え、注射などを用いて治療を行います。場合によっては、薬物療法では精神安定剤などを用いることもあり、症状の進行具合で治療法は異なります。

外傷性斜頸の初診に適した診療科目