腓骨神経麻痺 ヒコツシンケイマヒ

初診に適した診療科目

腓骨神経麻痺はどんな病気?

腓骨神経は足の外側にある神経です。腓骨神経に麻痺が起こると、足の甲の部分にしびれや感覚異常があり、足首や足指を上げることができなくなります。
主に
衣服による圧迫や不用意な体勢などにより、神経が圧迫されることが原因で、自然治癒することが多いです。

主な症状

腓骨神経に麻痺が起こると、足の甲の部分の神経が傷害されてしびれや触覚が鈍くなり、足首と足の指を曲げることができなくなります。足首を上に曲げることができず、歩くときに足を引きずるようになります。
わずかな段差でも足を引っかけたり、サンダルが脱げやすいといった症状がみられることがあります。

主な原因

腓骨神経麻痺の原因で最も多いのは、腓骨頭部(膝外側)の外部からの圧迫により生じるものです。
下肢の牽引などで仰向けに寝た姿勢が続いたり、ギプス固定をしているときに、腓骨頭部が後ろから圧迫されると起こります。きついハイソックスの着用や、ガングリオンなどの腫瘤、腫瘍、開放創や挫傷(ケガ)、腓骨頭骨折やその他の膝の外傷などによっても生じます。

主な検査と診断

腓骨神経麻痺ではティネルサインという検査が陽性になることが多く、このティネルサインでは神経が障害されている部分を叩くとその支配領域に放散痛が生じます。
腓骨神経麻痺に特徴的な症状とティネルサインがあれば診断されます。
MRIや筋電図検査を行うこともあります。

主な治療方法

多くの腓骨神経麻痺は圧迫の回避・除去を行えば自然治癒するために、経過観察が行われます。
3ヵ月ほど様子を見て回復しないものや麻痺が進行するものでは手術が必要になります。手術によって神経の圧迫が取り除かれます。