ばね指
ばね指はどんな病気?
ばね指は手の使い過ぎが原因で起こる指の腱鞘炎です。女性に多くみられ、初期のうちは指の付け根あたりに軽い痛みや違和感を感じるだけですが、症状が進行するにつれ、次第に強い痛みや指がはねるような「ばね現象」が現れるようになります。
症状が進行してしまう前に、早期の治療を行うことが大切です。
主な症状
ばね指の症状は、はじめのうちは指の付け根に軽い痛みや腫れを感じ、次第に指の曲げ伸ばしにひっかかりがでてきて、指が動かしにくくなってきます。
さらに進行すると、指が曲がったまま戻らなくなり、強い力で無理に治そうとするとばねのように跳ねて戻る、「ばね現象」が起きます。
どの指でも発症する可能性がありますが、特に、親指、中指、薬指に多く見られ、起床時に症状が強く、日中、手を使っているうちに症状が改善するのが特徴です。
主な原因
ばね指の主な原因は、仕事や運動などで指を頻繁に使うことにあります。腱を包んでいる鞘に炎症が起こり、指の付け根に痛みや腫れが生じ、指を動かすことが困難になります。また女性にかかりやすい病気です。20代~30代の妊娠、出産の経験者、50代の更年期の世代に多く症状がみられることから、ホルモンバランスにも要因があると考えられています。
主な検査と診断
ばね指は医師が問診や触診を行い、指の付け根の腫れや痛み、ばね現象がないかを確認して診断します。
また他の疾患がないかを確認するためにレントゲン検査をすることもあります。
主な治療方法
ばね指の治療は軽症の場合は指を使い過ぎずに安静を保つだけで改善されることもあります。
痛みが強く生活に支障をきたす場合には、炎症が生じている腱鞘の内部にステロイド薬を直接注射します。
ステロイド注射を行ってもなかなか症状が改善しない場合や、たびたび再発を繰り返すような場合には手術を検討します。