一次性てんかん

一次性てんかんはどんな病気?

一次性てんかんと言うのは、てんかんの中の分類の一つを指します。一次性てんかんも他のてんかんと症状としては、手足の痙攣を起こしたり意識を失ったりするなどの発作を繰り返し起こしてしまう疾患であることでは同じです。しかし、一次性てんかんの場合には遺伝的な要素が原因と考えられていて脳に病変が見られない点で脳の損傷が原因で起こる二次性てんかんと区別します。

主な症状

けいれんや失神などを繰り返すてんかんのうち、原因となる明らかな疾患が特定できないてんかんを一次性てんかん(または特発性てんかん、原発性てんかん)といいます。一次性てんかんの主な発作症状は部分発作であり、小児期に発症するのがほとんどで、欠神発作(非けいれん性の意識消失)などがあります。他に、全身性のけいれんを起こす強直発作、間代発作、強直間代発作があります。

主な原因

一次性てんかんの原因は、大脳ニューロンの過剰放電によって起こるものが殆どなのです。そのため大脳のニューロン神経を上手く抑制することができるのであればこの疾患は未然に防止することができるのです。それができれば多くのこの疾患の抑制につながり、多くの患者さんが社会復帰して健常者と同じように仕事をおこなっていくことができるのです。

主な検査と診断

一次性てんかんの検査方法は、画像検査と脳波の検査が基本になります。何らかの脳の病気を患っているケースでは、脳の画像による検査が用いられ、脳がけいれんを頻繁に起こし、常に興奮しやすい状態があるかどうかを観察します。又、薬を飲んでいるケースでは、血液検査と尿検査を併用して、薬の血中での濃度と副作用の有無を確認し、てんかんの症状を観察する事が一般的です。

主な治療方法

一次性てんかんの治療法は、内服による治療が中心です。基本的には一種類の内服薬を飲み続けて治療をしていきます。一次性てんかんの状態によっては、内服薬でもコントロールして治療する事が困難な場合もあるので、多くの種類の薬も飲まなくならなければならない場合もあります。内服薬を続けても治療できない場合は、電気信号の興奮を抑える手術を行います。

一次性てんかんの初診に適した診療科目