紫斑性色素性苔癬状皮膚炎 シハンセイシキソセイタイセンジョウヒフエン

初診に適した診療科目

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎はどんな病気?

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎は、褐色の色素斑がみられる慢性色素紫斑のうち、丘疹状の皮疹をともなう皮膚の病気です。明確な原因は判っていませんが、うっ血による静脈内圧の亢進や毛細血管の脆弱化が要因と考えられています。下肢や下腿の裏側に境界が明瞭な点状紫斑ができ、次第に紅褐色斑となることを繰り返し、皮膚のかさつきや痒みを伴うことがあります。積極的な治療は行わず、対処療法により経過観察します。

主な症状

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎は、特発性色素性紫斑の中の一つの皮膚病です。主な症状としては、下肢,上肢,体幹に、出血性の褐色丘疹、苔癬状丘疹の集簇融合が現れます。これは、30~40歳代の中年男性に発症することが多く、軽度の痛みを伴う場合もありますが、多くは自覚症状に乏しいため、慢性的に経過してしまい、褐色調の色素の沈着や、痣が残ることがあります。

主な原因

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎の原因は、これといって確定的な物はありません。基本的には、うっ血による静脈を圧迫してしまったり、毛細血管が弱くなっていると起こりやすいと言われています。また、衣類などのアレルギー症状なども原因として見られているので、これと言った予防手段もないので、なるべく血管に圧迫をかけないように生活するしか方法はないです。

主な検査と診断

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎の詳細を調べるための検査には、スクリーニングによるものだけではなく関連する病気の検査も並行して行うこともあります。血管の強度をはかるための検査方法や、微小循環障害のための検査方法が用いられます。紫斑性色素性苔癬状皮膚炎の目に見えて現れる症状だけでない診断が必要な場合には、後者の検査方法はかかせないものになります。

主な治療方法

紫斑性色素性苔癬状皮膚炎の治療法は、この炎症を起こしている原因を突き止め、それが衣服の繊維や服用中の薬剤の場合は、それらの使用を患者に中止させることが有効です。また、血管が弱っていることが内因となっている時は、血管を強化する作用のある薬を処方することで対処します。ステロイド薬を使用した治療法が効果をあらわすこともあります。