潜在型慢性腎炎 センザイガタマンセイジンエン

初診に適した診療科目

潜在型慢性腎炎はどんな病気?

慢性腎炎とは蛋白尿や血尿などがあり高血圧が1年以上続いている状態を指しますが、潜在型慢性腎炎とは高血圧が症状として出ていない潜在型の慢性腎炎といいます。しかし年数が過ぎるに従い、徐々に血圧や腎機能が低下していく場合があります。原因の多くは糖尿病から来ており、食事療法や薬物療法を行い出来る限り腎機能を低下させない必要があります。

主な症状

潜在型慢性腎炎の症状としては、基礎疾患がある場合は糖尿病や全身性エリテマトーデスの症状が認められます。基礎疾患が無い原発性の糸球体病変により発症する潜在型慢性腎炎の場合は、ほとんどの場合に自覚症状が無く軽度で持続性の蛋白尿と血尿が認められます。また風邪等をきっかけとして鮮血尿が認められる場合も有ります。IgA腎症を伴っている場合は血中のIgA値が高値を示す場合も有ります。

主な原因

たんぱく尿や血尿が1年以上慢性的に続くのが潜在型慢性腎炎であり、この原因は高血圧が大きな要因となっているのです。そのため高血圧が長年続いているような人は知らぬ間にこのような慢性的な腎臓炎になっている可能性が高くなるのです。そのため高血圧症状がある人は腎臓の検査もあわせて受けてみることが早期発見に繋がるのでいいはずなのです。

主な検査と診断

潜在型慢性腎炎の検査方法の基本的なポイントは、たんぱく尿や血尿の検査での確認があります。この疾患の場合は、これらの尿の状態が持続しいるという特徴があり、腎臓の機能の低下を示す検査結果が出る事が一般的です。そして、この潜在型慢性腎炎では、血液中の尿素窒素の濃度の上昇なども典型的な症状となるので、血液検査でこの腎炎の症状を検査できます。

主な治療方法

潜在型慢性腎炎の場合、通常の慢性腎炎とは異なり主だった治療法は必要としませんので経過観察のみとなります。ですが15~20年経過することで慢性腎炎に変化するケースも否定できませんので、規則正しい生活とバランスのとれた食事を気をつけていればいいでしょう。用心のために塩分は控えめにしたほうが、他の病気の予防にも繋がるので健康を考えて気をつけても良いのではないでしょうか。