腎盂炎

腎盂炎はどんな病気?

腎盂炎は、突然の高熱、寒気、背中の痛みとともに訪れます。腎臓と尿管の中間にある腎盂という器官に細菌が入り感染し炎症を起こしている状態です。
細菌感染により膀胱炎をになった際に何らかの原因で細菌が尿管をさかのぼり腎盂に細菌が達してしまうことで起きることが多いようです。
原因となっている細菌を判別したうえで適切な抗生物質を投与し治療します。

主な症状

腎盂炎の症状は突然悪寒がして震えがとまらず、39度から40度近い高熱が出ます。また腎臓が腫れて大きくなっているので、わき腹から背中にかけて鈍痛が続きます。この時背中の肋骨あたりを軽く指で叩くと激痛がはしります。
また尿に白血球が混ざっているため、尿が白く濁って見えます。そして排尿痛や残尿感などぼうこう炎のような感覚があります。

主な原因

腎盂炎の発症する原因となるものは、上行性感染で、大腸菌がなんらかのきっかけで逆流してしまい腎盂に入ってしまうことでおこります。
また、腎盂以外の臓器に感染源となる細菌が繁殖していてそれが血液の流れにのって腎盂に感染することで発症する血行性感染があります。
風邪などで体の免疫力が低下しているときにリンパ管をとおって細菌がはこばれ感染するリンパ行性感染もあります。

主な検査と診断

腎盂炎の検査方法は、まずは排尿状況や自覚症状を聴くことから始めます。その結果、この病気の疑いがある場合、さまざまな検査が行われることになります。
最初に尿検査と尿の中の細菌を調べるために細菌の培養検査が行われます。それに加えて血液中の白血球や細菌の増殖を調べるための血液検査も行われます。
また、エックス線による検査が行われることもあります。

主な治療方法

腎盂炎は急性・慢性があり、また症状や原因となる菌によって治療法は変わってきます。
急性の場合は、まず原因となる細菌を特定、その細菌に対して有効な抗生物質を投与します。軽症なら、早期の抗菌薬治療により、1~2週間で改善します。
慢性なら抗生剤を投与します。投与は1ヶ月以上必要となります。慢性化の原因となる尿通過障害があれば、それに伴った手術をします。

腎盂炎の初診に適した診療科目

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