慢性大動脈解離マンセイダイドウミャクカイリ

慢性大動脈解離はどんな病気?
大動脈解離とは、内膜・中膜・外膜により形成されている大動脈の壁が動脈走行に沿って剥がれ、二腔になった状態を指します。中でも、発症から2週間以降の時期の大動脈解離を「慢性大動脈解離」と呼びます。発症時に激しい痛みを伴うことが多いですが、慢性の場合はほとんど症状がありません。急性期に手術が行われなかった場合の慢性大動脈解離では主に下行大動脈解離が治療対象となります。


慢性大動脈解離の症状
慢性大動脈解離とは、大動脈解離の発症後2週間~2ヶ月以上経過している場合をいいます。大動脈解離とは動脈壁が2層に剥がれてしまう状態であり、解離が生じる際の背部から腰部にかけての激痛、ショック症状などが主な症状としてあげられます。また、解離の部位によって様々な臓器への血流障害が生じるため心不全や腹痛、下肢の神経障害が現れることもありますが、慢性の経過である場合はほとんど症状がないこともあります。

慢性大動脈解離の原因
慢性大動脈解離の主な原因には高血圧、血管の疾病、妊娠、外傷、大動脈2尖弁等が有ります。高血圧では血管に高い圧力が掛かる事により内膜が損傷を受けやすくなり、血管の疾病の中には血管壁が脆弱化するものが有ります。妊娠中には血管壁に変化を及ぼすホルモンが分泌され、外傷では衝撃によります。大動脈2尖弁では血管壁の異常を伴い易いです。

慢性大動脈解離の検査と診断
大動脈は心臓から前進に向かって血液を送る血管のことです。大動脈解離は動脈硬化などの原因によって、その径が肥大してしまう病気です。そしてその症状が二週間以上続くと慢性期になり、慢性大動脈解離と呼ばれるようになります。検査方法としては、造影CT検査で確定診断がされますが、超音波検査、MRI、場合によっては血管造影検査がされます。

慢性大動脈解離の治療方法
慢性大動脈解離の治療法は、主に保存的治療ですが、手術が適応される場合もあります。保存的治療は、血圧のコントロールを中心に行います。平均動脈圧を60~75mmHg程度にすること、動脈へのせん断応力を抑えることが目的です。手術は、大動脈瘤となって破裂する恐れが出た場合に適応されます。手術では、拡張して瘤となった部分を人工血管で置き換えることで、血管を安定化させます。

慢性大動脈解離の初診に適した診療科目

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