尿路悪性腫瘍 ニョウロアクセイシュヨウ

初診に適した診療科目

尿路悪性腫瘍はどんな病気?

尿路悪性腫瘍は、中高年の男性に見られて、尿管の部分の上皮に腫瘍ができる病気です。症状として、肉眼ではっきりと分かる血尿が出るのが特徴です。影響として、尿路に関する閉塞も起こす可能性があります。腰の下の辺りの背部の軽度の痛みが生じます。尿路結石のような激しい痛みを伴うことは少ないのですが、造影などの精密検査で発見されることもあります。

主な症状

尿路悪性腫瘍の末期の症状は目で見て分かる血尿が多く、尿路閉鎖を起こすと水腎・水尿管症が生じ、腰背部や側腹部に軽い鈍痛が現れます。また、尿管結石の様に激しい痛みを伴う症状は起きませんので、他の病気の精密検査や検診、人間ドックなどで偶然発見されることも珍しくありません。検診などで偶然発見されたときは目立った症状のない場合がほとんどです。

主な原因

尿路悪性腫瘍は尿道がんと一般に呼ばれているもので、この疾患の原因は喫煙や夜勤などで不規則な生活をしていることに由来しているのです。特に夜勤などを主に行なっている場合には、メラトニンの分泌が悪くなり男性ホルモンの分泌が増えて膀胱や尿路系のがんが大幅に増えることが大規模な医学調査で判明しているのです。そのため規則正しい生活が必要なのです。

主な検査と診断

尿路悪性腫瘍の検査方法は、まず尿検査と尿細胞診を行います。静脈性腎盂造影では、尿管の陰影欠損や水腎を確認できます。逆行性腎盂造影で、腎盂と尿管での尿を採取したり、細胞診検査を行うことが病気を診断するための有効な検査方法です。症例によっては、尿管鏡で、観察して組織を採取することもあります。腫瘍があると診断された場合は、さらに転移を調べるために、CTやMRI,骨シンチグラフィを行います。

主な治療方法

尿路悪性腫瘍の基本的な治療法は多岐に渡ります。この腫瘍に対しては手術が効果的で、尿道から専用のメスと内視鏡を駆使して腫瘍の一部を採取します。この採取した組織を病理検査で詳しく分析して、悪性の細胞であるかどうかを分析する必要があるのです。そして、その検査の結果により、全体的や部分的な摘出など、がんの治療法が判定される事になります。