血性耳漏 チセイジロウ

初診に適した診療科目

血性耳漏はどんな病気?

血性耳漏は、耳の孔から血のまじった分泌物が排泄される症状です。主な原因は、インフルエンザなどの細菌によって炎症が起きる急性化膿性中耳炎、中耳炎を繰り返すうちに上皮組織が増殖して耳の周りの骨を破壊する真珠腫性中耳炎、耳の外傷、頭部の外傷、耳の腫瘍となっています。強い耳痛と共に悪臭を伴う血性耳漏がある場合は、外耳や中耳の悪性腫瘍が考えられます。

主な症状

耳の構造の内、鼓膜から奥にかけての器官、中耳において炎症が起こる症状は中耳炎とよばれ、一般的には耳管を経由した細菌感染症などが疑われます。発熱や耳の痛みを伴うなど、症状が重い場合には耳だれなどの血性耳漏なども併発し、悪性腫瘍や合併症など生命に関わる重大な事態に発展しかねないため、経過を見て耳鼻科に相談し、X線検査や薬物治療などを施術する必要があります。

主な原因

血性耳漏とは耳の汚れや細菌の死骸などが主成分の粘液に血液が混ざったものです。血性耳漏が発生する原因の多くは耳の健康状態の悪化によります。耳の器官が病気に感染したり、悪性の腫瘍ができていると血性耳漏が発生しやすくなります。また、過剰な耳掃除によって耳の内部に傷がつき、傷口から滲み出た体液が汚れと結び付くのも原因の一つになっています。

主な検査と診断

血性耳漏の検査方法は、血液検査が一般的です。脳脊髄液漏れが疑われる場合は、グルコースもしくは、β2ートランスフェリンを漏出する事で診断します。診察によって診断を確定できなかった場合は、CTスキャンによる側頭骨の画像診断もしくは、MRIスキャンを行います。場合によっては耳道内の組織の一部を採取し、病理学的な検査を行います。

主な治療方法

血性耳漏の治療法は、症状の軽い場合は、患部をよく拭き取り、副腎皮質ホルモン薬や抗生物質を耳に3滴ほど注入する耳浴を行います。また、散布器で薬剤の粉末を散布する方法もあります。症状が比較的重い場合は、細菌検査により適切な抗生物質を内服、もしくは注射をします。難聴がひどいなどのさらに重度になった場合には手術も必要になります。