乳管炎

初診に適した診療科目

乳管炎はどんな病気?

乳管炎とは、乳頭をつまんだときに、乳房の深いところまでひびくような強い痛みを感じる疾患のことです。これは乳管が炎症を起こしている状態です。乳頭に腫れができたり、水ぶくれができる場合があります。また乳房にしこりができたり、発熱を伴うこともあります。一時的に授乳をやめ、搾乳に切り替えると状態が良くなります。それでも痛みがひどいようなら病院で受診し、抗生物質を内服します。

主な症状

乳管炎のわかりやすい症状として、乳頭の部分に痛みのある水ぶくれができます。また、乳頭が赤く腫れてしまう場合もあり、いずれも授乳のさいに痛みがあります。乳頭に傷が付いて炎症を起こしている状態ですので、炎症が乳管を通して広がると、乳房の中にしこりができたり、炎症がひどくなると発熱や全身の筋肉痛などといった状態になってしまう可能性があります。

主な原因

乳管炎は乳管(乳房全体に張り巡らされ、乳腺から乳頭へと母乳を運ぶ管)がつまってしまうことで起こります。赤ちゃんに母乳を与える間隔が開きすぎて、たまった古い母乳がつまるケースや、また多いのはお母さんの食生活が高カロリー傾向のため、血液中の脂肪分の増えすぎが原因で起きるといったケースです。 「乳房のトラブルは8割が食事に由来する」という言葉もあり要注意です。

主な検査と診断

診断をするまでに様々な検査方法が用いられます。乳管炎は見た目にも明らかになることが多いので、まず乳房の見た目を見ての臨床症状の確認をします。次に、白血球の増加やCRP値の上昇をみるための血液検査や、超音波検査などを行います。膿が溜まっていることが確認できれば、そこから膿を採取し培養により起因菌を調べ、抗生剤の感受性検査を行います。また、症状が似ている炎症生乳がんと区別するために細胞診断を受けます。

主な治療方法

乳管炎の治療法は、まず乳の通り道をしっかり確保してあげることが重要で、よく冷却し刺激を与えずに安静を保つことが必要です。痛みが少し和らいできたところで乳腺を確保するために軽いマッサージを始め、搾乳も少しずつ始めると良いです。さらに定期的に搾乳してあげることも重要で、必要以上に母乳を乳房の中にためこなまいことも重要です。