腎下垂 ジンカスイ

初診に適した診療科目

腎下垂はどんな病気?

腎下垂とは、立ったときに腎臓が通常の位置よりかなり下がってしまう状態をさします。腎臓を支えている脂肪組織の発育が良くなかったり、腎臓への血管の長さが異常に長いことが原因で、痩せた女性に多いとされています。また、他の内臓下垂を伴うことが多く、右側だけにみられることが多いです。無症状のこともありますが、腰痛や脇腹の鈍痛を感じることがあります。

主な症状

腎下垂では、わき腹や腰に鈍い痛みを発するのが主な症状です。寝たり座ったりすると、痛みが和らぐのが特徴になります。血尿も起こりますが、その状態を肉眼で見られることはまれです。ほとんどの場合は、顕微鏡でしか確認できません。他にも胃が痛くなったり、食欲が落ちたり、吐き気や便秘、下痢など、消火器関連の臓器全体にトラブルが見られます。

主な原因

腎下垂とは腎臓が正常な位置から10センチ以上も下に移動してしまう症状のことをいいます。この状態を放置しますと血尿や腰痛を誘発する可能性が高くなります。この症状の原因としては、先天的に腎臓が下に下がりやすい場合と後天的に筋肉が落ちて腎臓を支えられなくなってしまったり、腹部に脂肪が溜まり腎臓を脂肪が下に押し下げてしまったりすることでおきるのです。

主な検査と診断

腎下垂に対する検査方法としては、腎臓の部分のX線検査が主に挙げられています。X線検査を行うことにより、左右いずれかの腎臓が下がっているかどうかを確認することができ、症状が出ているかが容易に判別できます。このX線検査は立った状態と座った状態でそれぞれ行います。場合によっては判別が困難な場合もあり、そのような際には腎の触診を行うなどの方法をとっていきます。

主な治療方法

腎下垂の治療法は、自宅で可能な治療が多くあり一般的には睡眠時の体制を正常化することや筋肉トレーニングを行い下腹部を強化することによって改善する場合があります。また、症状が悪化傾向にある場合は腹部を圧迫することで改善することも認められており、市販のサポーターなどを巻くことによっても効果があると言えます。もちろん、内科で診療を受けることでも改善に向かう家庭内でのアドバイスを受けることができます。