肉芽腫症

初診に適した診療科目

肉芽腫症はどんな病気?

肉芽腫症とは血管炎のことで、症状としては発熱や関節痛から始まり、鼻づまり、目に関して充血、難聴、せきなどが出ます。さらに進行すると、腎臓の機能がオチてしまいます。そのため尿へも影響が出てしまいます。高齢者がなりやすい病気ですが、原因ははっきりとはわかっていません。治療はステロイド、免疫抑制薬などを使う場合がありますし、状況によっては抗菌薬を使います。

主な症状

肉芽腫症の症状は、発熱、全身の倦怠感、食欲不振など、炎症に関わる症候と、鼻、眼、耳、咽頭などの上気道や肺、腎の3つの臓器の炎症による症候が同時に、または次々と発症します。発症の男女比は一対一で、性差は見られていません。年齢的には、男性は30~60代、女性は50~60代に発症することが多いようです。白色人種に発症しやすいといわれています。

主な原因

肉芽腫症の肉芽腫とは、炎症した細胞が集合したものを指します。肉芽腫発生の原因は、体の免疫活動によるものです。体内に異物が入り込んだ時、それを分解・排除しようと炎症が起こります。結果、異物を弱体化させ無害な状態にすることが理想です。しかし、体の状態によっては弱体化できないことがあります。その場合、異物を隔離し体への影響を防ごうとします。そうして隔離された異物とそれを包む細胞が、肉芽腫となるのです。

主な検査と診断

肉芽腫症の検査方法は、まず上気道と下気道による症状と腎炎があるか、血中に抗好中球細胞質抗体が見られるかを調べることに始まります。その上でさらに診断を確固たるものにするためには、鼻、肺、腎臓などの組織の一部を採取して顕微鏡で調べ、この病気の特有の組織変化を見つける必要があります。また、血液検査でc-ANCAが上昇しているかを調べることもあります。

主な治療方法

肉芽腫症の治療法と致しましては、ごく一般的なものでは、まず炎症を抑える目的としまして、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)や免疫抑制薬でもあるシクロホスファミドを使用して治療する方法です。症状の具合により、バクタ、バクトラミンなどの抗菌薬、ST合剤が有効な場合もあります。根治の療法としては造血幹細胞移植が実際に行われています。