伊藤母斑 イトウボハン

初診に適した診療科目

伊藤母斑はどんな病気?

伊藤母斑とは青あざが肩や腕に発生する病気です。色素細胞が真皮層という深いところに存在して皮膚が青みをおびこのように見えてしまいます。多くみられるのが思春期の女性です。発生原因はわかっていません。自然に消えることはないので、ドライアイスの圧抵療法やレーザー治療で治します。レーザー治療は高い効果があり主にこの治療法で治します。

主な症状

伊藤母斑の症状は、褐色または黒色の血管腫が皮膚にできます。色はまれに正常な皮膚色と同じ場合もあります。細胞自体には異常はありませんが、母斑細胞が増加します。表面は滑らかで、1.5センチ以下のサイズは一般的には、ほくろと言われています。1.5~20センチのものは、黒あざになります。母斑は後天性で幼少時の頃から次第に発生します。

主な原因

伊藤母斑の原因として考えられるのは、通常は色素細胞であるメラノサイトが存在するのは皮膚の表皮であるのに対し、皮膚の奥深くにある真皮層にメラノサイトがあることで、皮膚が青くあざのようにみえてしまうことです。メラノサイトがなぜ真皮層に存在するかについては、遺伝的要素は今のところ発見されておらず、現在はまだ解明されていません。

主な検査と診断

伊藤母斑の検査方法とは、一般的には詳しい検査を行う事は無いのです。これは独特のアザの形状をしており、専門家であれば見た目で直ぐに診断が可能だからです。生まれつきこのアザを持って生まれてくる子供もおおく、発症例も多いからです。しかしそのアザにまれに炎症が現れる時があり、その場合には皮膚癌の可能性も考えられる為に、組織検査を行います。

主な治療方法

伊藤母斑の治療法とは、最近ではレーザー治療が主流です。患部にレーザーをあてて患部のアザを薄くしていく効果があります。皮膚表面を削ったり、アザを切り取ったりする手術もありますが、これは傷跡も残りますし体にも負担がかかります。自身の健康な皮膚を移植する方法もありますが、移植する皮膚をとる傷跡も増えてしまいます。今ではレーザー治療が主流です。