蒙古斑

初診に適した診療科目

蒙古斑はどんな病気?

蒙古斑とは、赤ちゃんのお尻にある青いアザのようなもので、産まれたばかりの頃から幼児くらいまでは模様が付いています。後は自然に消えていきます。たまにアザみたいな見た目なので、虐待していると疑う人もいますがもちろん全く関係ありません。それのできる確率に人種差があるようで、白人や黒人の赤ちゃんには少なく、アジア系の赤ちゃんにはよく現れるようです。

主な症状

蒙古斑は、主にモンゴル人や日本人、アジア系民族などの乳幼児にみられる症状です。主として臀部に薄青い母斑が現れます。男女の性別に関係なく、同じ割合で発生します。母斑の大きさもさまざまで、腰椎、背中、脇腹、肩などに現れることもあります。通常、3~5歳ぐらいで自然に消滅していきますが、臀部以外の場合は消えにくいこともあります。

主な原因

生後間もない幼児に見られる蒙古斑の原因は、幼児がらはまだ母親の体内にいるときに、胚の発育段階で真皮のメラニサイトが神経堤から表皮に移動していくときに受ける刺激によって先天的に生じるとされます。性別に差は認められず、モンゴロイド系の特徴とされてもいます。江戸時代には、日本人はこれを男女の性交時の出血が残った跡と考えていました。

主な検査と診断

蒙古斑は、10歳頃に消失していくのが普通ですが、稀に大人になっても消失せずに顔や四肢等に残る場合があり、それが確認された場合は、皮膚科・美容外科で検診を受けることになりますが、ほとんどは普通型であるため消失するまで様子をみることになります。このように、自然に消失していくことがほとんどであるから、1度皮膚科・美容外科で検診して、その後は消失するまで様子をみることが検査方法となります。

主な治療方法

自然に消えなかった蒙古斑の治療法には、その部分の皮膚を切除して縫い繋ぐ方法やレーザーを当ててメラニン色素をなくす方法、超低温やけどを起こして異常物質を壊死させる方法があります。しかし、どれもデメリットがあります。切除法は縫い繋ぐだけの皮膚が残らないといけませんし、レーザーは一回では効き目が弱いのです。冷凍法も痛みがあり、効果が不十分であることがあり、完璧とは言えません。