恐怖性不安障害 キョウセイフアンショウガイ

初診に適した診療科目

恐怖性不安障害はどんな病気?

恐怖性不安障害とは、精神障害の一種でうつ病にも似た疾患です。特に女性に多く見られ、心身的に強い不安や自生に対する恐怖感を感じる事が多くあり、原因も患者それぞれ違うことが特徴です。また、恐怖感や不安感が長く続く事が多く、通常の不安とは違いこのまま抜け出せないような恐怖や不安が長く続きます。そのため不眠や、疲労感がたまるなど症状も並行して起こる可能性があります。

主な症状

恐怖性不安障害の症状は、主に三つあります。まずは空間恐怖症で、安全な場所(自宅など)にすぐに戻れないような開放的な空間(公共交通機関など)に対する恐怖を覚えます。次に社会恐怖症があり、特に人に注視されるような場所や場面に恐怖を感じてしまいます。最後は特定の恐怖症で、特定の物事など、特異的な状況に限定して恐怖反応が見られます。

主な原因

恐怖性不安障害は、家系的に発症しやすいという遺伝的な要素や患者本人の素質的要素、養育された環境的要素などが関与して発症するのではないかと考えられています。しかしながら正確な発症原因はまだ解明されておらず、恐怖の対象となっている精神的な体験や恐怖に相当する物事などについて詳しく症例を集積するなどの研究途上にある疾患といえます。

主な検査と診断

恐怖性不安障害の検査方法とは、これは精神的な病である為に精神科で行われます。まず患者に詳しく話を聞きます。いつからどのような恐怖や不安が襲ってきて、それはいつ現れるのか、または体にどのような症状が現れるのかを詳しく聞き出します。そして原因をさぐります、なにかきっかけになる辛い事が無かったか等です。精神に異常が現れている場合には必ず原因が突き止められます。

主な治療方法

恐怖性不安障害とは、危険ではないさまざまな対象や状況に対して強い恐怖を感じることで、たとえば逃げ場がなく助けを呼ぶこともできない状況に恐怖を感じたり(広場恐怖症)、特定の場面で恐怖を感じたりすることです。この病気の治療法は、精神療法や行動療法が有効で恐怖をコントロールする意識を持つことで改善を図ります。必要に応じて、抗不安薬や抗うつ薬など薬物療法を併用します。