皮膚サルコイドーシスはどんな病気?
皮膚サルコイドーシスは皮膚のほか全身に肉芽種ができる病気のことです。小さな丘疹もあれば大きな塊まで現れることがあります。原因はまだわかっていませんが、なんらかの免疫異常が関わっているとされています。皮膚の一部を切りとって病理組織検査をして診断します。全身に症状が現れている場合は、ステロイド薬を内服する治療法になります。
主な症状
皮膚サルコイドーシスだけでも結節型、小結節型、局面型、皮下型に大きく分類されていますので、それぞれ大きさは関係なく異なった症状が出ることも多いです。結節型は、5ミリ以上の赤色又は黄色の結節がいくつか現れます。一旦治ったあと、褐色の萎縮性局面になります。小結節型は、約1~5ミリの半球状で、黄褐色、赤褐色、紫色の丘疹が、数多く顔面から手足にかけてくっつき合い紅斑局面になります。
主な原因
皮膚サルコイドーシスの原因は長年不明とされており、体の何らかの異常反応としかわかっていませんでした。しかし、最近の研究によるとアクネ菌が関係している可能性があることがわかりました。アクネ菌とはニキビを引き起こす菌です。それまでは、結核菌が関与しているなどと言われていましたが、以後はアクネ菌の仕業として認知されていくことでしょう。
主な検査と診断
皮膚サルコイドーシスの検査方法としましては、未だ判っていない部分が多く原因不明のものなので、サルコイドーシスの検査や診断の重要視するべきところは組織学的確認をする事や、臓器病変の広がりや程度、病態が安定しているか進行性かを評価、治療が患者に利益を与えるかなどです。検査には主にCT検査や胸部X線検査、血液検査をします。検査すれば肺門部のリンパ節腫脹が見られます。
主な治療方法
皮膚サルコイドーシスの治療法は、必要のある場合と無い場合があります。必要な場合は、ステロイド薬が一般的です。内服して治療に望みます。副作用が出やすいので、医師の指示に従って服用していくのが普通です。治療が必要ない場合というのは、自然治癒する場合のことです。人によっては自然に治ります。ただし再発する可能性があるので、注意が必要です。
皮膚サルコイドーシスの初診に適した診療科目