浸透圧性下痢 シントウアツセイゲリ

初診に適した診療科目

浸透圧性下痢はどんな病気?

管内の浸透圧が、消化器官に入った物質が吸収されにくくなったために高くなったことで、体液が浸出、腸内の水分が増加するためなどで起こる下痢を指していいます。マグネシウムを含んでいる、腸内に吸収されにくい薬剤などを過剰量摂取した場合、消化酵素の欠損や乳糖不耐症などで浸透圧性下痢(しんとうあつせいげり)が起こることがあります。

主な症状

浸透圧性下痢とは水分を小腸で浸透圧が上がってしまっているために上手く吸収できない状態のことを言います。症状としては水分が小腸で吸収できないので、水分を多く含んだ下痢便を繰りかえします。この病状の下人となっている腸内の浸透圧を上げる物質を抑えないと下痢が続きますので、浸透圧を下げるように原因物質を除去する必要があるのです。

主な原因

浸透圧性下痢の原因は、食物中のある糖類が血液中に吸収されないで残り浸透圧を上昇させるために、体が腸内の浸透圧を低下させようとして腸管壁から水分を多く出すことで水分の含有量が多くなるためです。また、腸内にいる最近の過剰繁殖や、腸内に見られないはずの細菌が繁殖していたり、アメーバなど寄生虫感染症の場合もあります。抗生物質の服用も腸内の正常な細菌を破壊します。

主な検査と診断

浸透圧性下痢の検査方法は、詳しく問診することです。下痢は治療や診断を決定する際に極めて重要な症状の一つですので、状態を把握することが大事になってきます。また、以前開腹手術をしたことがないか、放射線治療や膵炎の有無、薬剤の服用についても詳しく尋ねます。他に「悪臭はないか」「トイレの水に脂肪滴浮遊物などの吸収不良症候群はないか」ということも詳しく尋ねます。

主な治療方法

浸透圧性下痢の治療法としては、下痢を引き起こすと思われる飲食物の摂取を中止するという簡単なものがあり、この処置で症状の大半は改善します。この症状は飲食物中の糖分が分解されずに残る事により身体が腸内の浸透圧を低下させようと水分を分泌して起こるものですから、その原因となる飲食物絶ってしまえば良い訳です。また失われた水分や栄養分の補給を行う他にサプリメント等で腸内細菌のバランスを取る事も大事です。