修飾麻疹 シュウショクマシン

初診に適した診療科目

修飾麻疹はどんな病気?

修飾麻疹は、過去のワクチン接種や母親の体からの抗体移行などにより麻疹に対して不完全でありながらも免疫をもつ人が、麻疹ウイルスに感染して発症する不完全型麻疹のことです。通常の麻疹と同じ症状を生じますが、症状の一部を欠いていたり、一つ一つが軽症であったりします。しかし、症状が目立たずに麻疹と判断することが難しいことがあります。

主な症状

修飾麻疹の症状は、カタル期には咳や鼻汁、目脂などが見られ、発疹期になると発疹ができるとともに、犬吠えのような咳嗽や、湿性咳嗽が起こります。合併症として肺炎を伴うこともあり、呼吸困難に陥ることもあります。また、下痢を起こすこともあり、脱水による衰弱が心配されます。二次感染として、細菌性肺炎や中耳炎なども見られることがあります。

主な原因

修飾麻疹とは麻疹ウイルスの感染が原因で発症する感染症です。予防接種を受けていても、長期間経過するとウイルスに対する抗体価は低下してしまいます。また、母体からの移行抗体を持つ乳児にも見られる症状です。このように抗体価は低下しているとはいえ、ある程度抗原情報が記憶されているためワクチンを接種していない人に比べると軽度で済む場合がほとんどです。

主な検査と診断

修飾麻疹の検査方法は抗体検査が一番正確で信頼度が高いものです。通常の麻疹とは異なった反応を見せるために一見診断は易しそうに見えますが、典型的なパターンはあってもそれ自体に反するパターンも多く存在するため、確定するためには抗体検査が必要です。典型的なパターンがでていても、正確性を求める時には抗体検査を行い確定を下します。

主な治療方法

修飾麻疹の治療法は、解熱剤、鎮咳去痰薬などを使った対症療法が一般的です。輸液を使うこともありますし、ケースによっては酵素投与も行います。多様なケースがあるため、ひとつの方法で対応するといったことの方が少ない傾向にあります。また、ステロイドパルス療法も行うケースがありますし、他の病も発症している場合は、同時に対応していくことになります。