老人性紫斑病 ロウジンセイシハンビョウ

初診に適した診療科目

老人性紫斑病はどんな病気?

老人性紫斑病とは、高齢者によく見られる紫斑病の事をいいます。高齢者の腕の前部や手の甲や顔面など、日光によく当たる場所に出来やすい紫色のあざです。
加齢とともに血管がもろくなるのでちょっとした事でも皮下出血をおこしやすく紫斑ができます。
数週間で消えますので特別な治療は不要ですが、褐色・黄色の跡が残る場合があります。

主な症状

老人性紫斑病の主な症状としては、外側からの衝撃を受ける事が多い腕や手に暗い紫色のしみが出るようになります。このような特殊な紫斑がみられ、初期段階では赤色になっている事が多くありますが、次第にこの色が黄色になってくることがあります。
通常は次第に消えていきますが、褐色や黄色の跡が残る場合があります。
痛みは伴わないことが多いですが、時には痛いこともあります。

主な原因

老人性紫斑病は他の疾患などとは異なり、特定の原因というものは存在しません。あえて言うのであれば加齢によってもたらされる状態だということができます。
加齢をしていくと、血管の周りのコラーゲンや脂肪の組織は萎縮してしまいます。すると、皮膚が薄くなってしまい血管をうまく保護できなくなるのです。
それに加えて血管自身も脆くなっているため、少しの力でも内出血を起こしてしまうのです。

主な検査と診断

老人性紫斑病かどうかを調べるには出血傾向があるかどうかを確かめる必要があります。出血傾向は血小板の機能が低下していたり凝固因子が少なくなると現れます。
それを調べる検査方法には血小板数、APTT、PT、出血時間、血算、フィブリノゲンなどがあります。
もしこれらの検査で異常なしと認められれば老人性紫斑と診断することができ、異常があれば違う病気を疑います。

主な治療方法

痛みが無い老人性紫斑病は放置しておくと、自然に治るのでそのままにしておいても問題ありません。
斑点の色が濃い時や痛みがある時は、包帯を巻いて患部を保護すると治りが早くなります。
内出血を起こしてる時は、痛み止めを服用する治療法で内出血と肌の痛みを緩和させる事が出来ます。
ステロイド薬を服用している時は、症状の悪化を防ぐために服用を止める必要があります。