狭頭症 トウトウショウ

初診に適した診療科目

狭頭症はどんな病気?

狭頭症とは頭蓋骨の縫合が早期に起こり、頭蓋骨が脳の成長と共に発達できずに頭部に異常な変形が起こる病気です。縫合された場所によって頭の前後や横幅が異常に長くなったり、脳圧が高くなるために頭痛や視力障害、嘔吐などが起こります。遺伝子の異常が原因ですが、詳しいことは不明になっています。治療は頭蓋骨を切断して頭蓋内の容積を拡大したり、変形を矯正する手術が行われます。

主な症状

狭頭症の症状については、縫合の早期癒合や縫合の欠損部位により、頭蓋がいろいろな状に変形したしまいます。頭の前と後ろが短くて横幅が広い、額が扁平になってしまう短頭や、額の真ん中が突出し三角形となる三角頭蓋などがあります。頭蓋骨が正常に発達出来ないので脳の圧迫や頭蓋内圧亢進が起こります。そうなれば、脳の発育障害が起きる可能性もあるのです。

主な原因

狭頭症の原因とは、頭蓋骨に異常な変形が起こることです。頭蓋骨は一つの大きな骨ではなく、多数の骨がかみ合って、脳を囲い込むように形成されています。このかみ合わせが、成長過程の早期の段階で癒着してしまったり、一部のかみ合わせが存在していなかったりすると、頭蓋骨が健全に発達することができなくなり、異常な変形が起きてしまいます。

主な検査と診断

狭頭症の検査方法とは、まずこの病が疑われた場合に、脳や頭蓋骨を詳しく調べる必要があります。レントゲン撮影やMRI検査を行い、頭部の状態を詳しく見ます。まず頭蓋骨が正常に成長出来ずに頭蓋骨で圧迫されていたり、脳が正常よりも小さく成長していない症状が確認されます。それらの状態を詳しく把握する事により、手術等の治療を考えていきます。

主な治療方法

狭頭症の治療法は、外科手術を行う場合が多く、中でも骨格を切断し正常な形に形成するという大掛かりな手術を要する場合があります。またこの際、脳への影響を最小限に抑えなければならないため多少のリスクのある手術となります。また、狭頭における口腔内の影響も懸念しなければならず、同時に扁桃の除去など気道を確保するために手術をする場合もあります。