被殻出血 ヒカクシュッケツ

初診に適した診療科目

被殻出血はどんな病気?

脳出血は、脳の出血する場所によって被殻出血、視床出血、脳幹出血、小脳出血の5種に分けられています。
中でも脳の中央にある「被殻」という場所から出血する被殻出血が脳出血の中でも一番多くみられ、脳出血の大体半数程度を占めています。
症状は片麻痺や、感覚障害、片側の視野障害で、更に悪化すると意識障害が起きてしまいます。

主な症状

被殻出血による主な症状は、片麻痺や感覚障害がきっかけで顔面や手足の麻痺などがあります。ほかに片側の視野障害などがおきることもありますが、さらに進行すると意識障害などがおきた症例もあります。
また、優位半球に出血がおこった場合は、失語症を引き起こす可能性もあります。失語症になると話すことや言葉を理解することをはじめ、聞く、読むなどの言語に関することがうまくできなくなります。

主な原因

被殻出血の原因は、脳内における血管が何らかの理由で破れ、そこから血液が流出したことによって発生するものとされています。
そしてその出血にもっとも大きな影響を与えているとされるのが、高血圧などの症状です。
血圧が高いという状態が恒常的に続くことによって、血管に対する圧力が高くなっていき、最終的には血管が膨張し過ぎて破裂する、ということになるのです。

主な検査と診断

被殻出血の検査方法は、頭部におけるCTをとることがそのスタートとなっています。頭部の画像をちゃんと解析すると、視床という農心部の中心辺りにある部分が出血しているのがわかります。
さらに詳しくいうと、その視床においては右視床あたりが特に強く出血の傾向を示すので、画像診断によってその周辺の変化を認めるならば、経過の観察はより容易になります。

主な治療方法

被殻出血の治療は意識障害がなく症状が軽い例では手術はせずにそのまま様子をみます。
血圧が高い人が多いですから血圧を下げる薬を使い、脳の腫れを軽くする薬を点滴します。
出血量が多く、意識が半昏睡状態の場合は手術を行います。しかし被殻出血の場合は手術しても麻痺は残ります。