虫刺症 チュウシショウ

初診に適した診療科目

虫刺症はどんな病気?

虫刺症とは、いろいろな種類の虫に皮膚を刺されることによってあらわれる様々な症状のことです。代表的なものとして、腫れや痛み、かゆみなどがあげられます。直接的には、刺された刺激そのものによってこれらの症状が発生する場合もあれば、刺した虫が持っている毒素などによる場合もあります。その行動範囲などから、子供に多くみられるといわれています。

主な症状

虫刺症においては、患部のかゆみや腫れ、痛みなどを感じることが多いと考えられます。ただし、虫の種類によっては、刺された瞬間にはほとんど痛みを感じず、かなりの時間が経過してから腫れやかゆみが発生するような場合があります。また、腫れやかゆみ以外にも、皮膚がただれなどが見受けられるケースもあります。発疹や発熱などの症状が見受けられるケースもあります。

主な原因

虫刺症の原因は、吸血性の蚊、ノミ、ダニ、ブユ、シラミなどや、毒性を持つハチ、ムカデ、毛虫、アリなどに刺されることによります。刺されたときにヒスタミン、セロトニンなどの毒液が体内に入り、症状を引き起こします。最近はペットブームもあり、飼い主がペットのイヌノミやネコノミ、また野良犬や野良ネコなどについている種類のノに刺されることも多いです。

主な検査と診断

虫刺症が発生した場合は、通常検査を必要としません。しかしながら、患者が蚊アレルギーを保有している特殊な場合は詳細な検査を必要とします。蚊アレルギーがある場合の検査方法としては、蚊アレルギー患者に蚊に刺された箇所が水ぶくれになるといった蚊アレルギーに特有な症状が出現していないかを確認することです。また、患者に免疫異常がないかどうかも確認する必要があります。

主な治療方法

虫刺症は、発疹に対してはステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬、副腎皮質ホルモン、抗生物質の外用薬などを必要に応じて塗布する治療法がとられています。初期段階では何度も塗って、我慢できないときには包帯やガーゼで覆います。患部に腫れがみられるときには、冷湿布を貼るなどして炎症を抑えるようにします。また、症状が強い場合には、ステロイド薬をしばらくの間内服します。