メネトリエ病 メネトリエビョウ

初診に適した診療科目

メネトリエ病はどんな病気?

メネトリエ病は、胃の巨大皺襞と低蛋白血症を特徴とした病気であり、別名過形成性胃炎とも呼ばれます。基本的には中年以降に発症しやすい病気ですが、子供にも発症するケースもあります。成人の場合はグラム陰性菌のピロリやヘリコバクター、子供はサイトメガロウイルスが重要となります。発病すると消化器に異常をきたし、腹痛やけ下痢、嘔吐を伴います。胃内視鏡検査が最も重要な検査方法です。

主な症状

メネトリエ病は、初期では上腹部の痛み、嘔吐、下痢などの消化器症状があらわれます。胃粘膜には巨大な肥厚がみられます。進行すると、胃粘膜から蛋白が漏出して、低蛋白血症がみられます。そのために貧血や、むくみがあらわれ、疲れやすくなります。また、胃潰瘍を併発することもあります。胃の不快感があるため、胃がんとの区別が重要となります。

主な原因

メネトリエ病の低蛋白血症の原因は、固有胃腺全域(または可能性の一部として被蓋上皮および固有胃腺萎縮)の増殖に起因する粘膜の肥厚、および胃の粘膜から血液中の蛋白がもれ出てしまうことにあります。また、感染症の一部として、小児の場合はサイトメガロウイルスが、成人の場合はグラム陰性菌のヘリコバクター・ピロリが重要とされています。

主な検査と診断

メネトリエ病の検査方法は、胃内視鏡検査や血液検査によって行っていきます。胃内視鏡検査では、胃粘膜に肥大が見られます。さらに、胃内視鏡検査で胃粘膜の組織を採取し観察することで、胃粘膜の被蓋上皮細胞の過剰生成や固有胃腺が萎縮している点が確認できます。また、血液検査を用いることで、タンパク質の濃度を調べることも判断材料になります。

主な治療方法

メネトリエ病の治療法は、抗線溶薬、制酸薬などの薬物治療が一般的です。また栄養不足の場合は、不足している栄養を補うことになり、食事療法で対応するケースがあります。また血液が足りていない場合もあり、輸血で対応するケースもあります。腫瘍がある場合、手術で対応することになります。この他、ピロリ菌の影響があるなら抗生物質を使用することになります。