ベッカー母斑 ベッカーボハン

初診に適した診療科目

ベッカー母斑はどんな病気?

表面が平らで、均一な淡褐色、類円形ないし不整形をしている母斑を扁平母斑といいます。これは思春期頃に発症するものが多く、生まれたころからある場合もあります。この中でも特に、10歳代頃に発症し、毛が生えているものをベッカー母斑といいます。母斑細胞はなく、皮膚の表面に色素をもった細胞が少し増えたものです。レーザー治療を主体として治療が可能で、よく再発するため根気よく治療を続けることが重要です。

主な症状

ベッカー母斑の症状は、先天的もしくは、思春期前後から現れてくるメラニンを含むあざの一種ですので、茶褐色の色をしていて、扁平なことが特徴です。先天的なあざは治療してもすぐにまた現れてくることが多いです。後天的なあざには、毛が生えてくる場合がありますが、治療によって予後の経過が良いのが特徴です。このあざのほとんどは、悪性化することはありませんが、重大な疾患が体内に隠れている可能性もあります。

主な原因

ベッカー母斑を発症する原因としては、先天的または後天的に、色素細胞が機能高進することによって、表皮基低層でメラニン色素が増加し、母斑となって現れます。また、長時間の海水浴や野外でのレジャーなどを行うことで、強い日光に当たったあとにも、発症することがあります。基本的に、悪性化することはありませんので、心配の必要はありません。

主な検査と診断

ベッカー母斑は特徴的な母斑ですので、適切な病院に行きさえすれば、検査方法としては医師が診るだけです。適切な病院とは、皮膚科、皮膚泌尿器科、形成外科が当てはまります。医療機間によっては、そこで行うことができる治療方法に限りがありますので、治療に関しては医師と相談をして、どこの病院で治療するかから決めていくと良いでしょう。

主な治療方法

ベッカー母斑の治療法は、傷跡が残らない医療レーザー治療が一般的です。患部にレーザーを照射すると、母斑の消失や目立たなくなるなどの効果が期待できます。有毛性の母斑の場合は、脱毛した上で、レーザー治療を行うことで、十分な効果が期待できます。レーザー治療後に再発した場合は、皮膚を削る皮膚剥削術や植皮術などを行う場合もあります。