不応性貧血 フオウセイヒンケツ

初診に適した診療科目

不応性貧血はどんな病気?

不応性貧血とは、一般的には骨髄異形成症候群といわれる病気を指します。この病気は、造血幹細胞に異常が生じ十分な量の血球を作ることができなくなり、血球減少を引き起こし貧血をはじめとする様々な症状が起きる病気です。原因は不明ですが、高齢者に発症が多くまた、男女比では男性に多く見られます。経過中に急性骨髄性白血病になる危険性が高い病気とも言われています。

主な症状

不応性貧血は次のような症状があります。血球減少に伴い、全身倦怠感、脱力感、顔色不良、息切れ、動悸、労作時の易疲労感などがあります。カビや細菌などの病原体に対する抵抗力が低下することにより、腸炎、肺炎、そして敗血症などの感染症を引き起こすことがあります。血小板が少なくなることでささいなことで出血しやすくなり、鼻出血を繰り返す、歯肉出血が止まりにくくなるなどが起こりやすくなります。

主な原因

不応性貧血とは、造血肝細胞で血液が正常に造られることがなくなってしまい、赤血球が正常値よりも低下してしまうことが原因で引き起こされる貧血のことです。この貧血は、難病指定を受けているもので簡単に治癒することがなく、最悪は骨髄移植まで受ける必要がある病気なのです。赤血球だけでなく白血球も正常に生成されなくなることで白血病も引き起こされます。

主な検査と診断

比較的高齢者の方に多い不応性貧血ですが、貧血などがおこりやすくなる血球減少にともなう症状や、抵抗力低下などがおこりやすくなる白血球異常にともなう症状が診られることから、病院で行う検査方法としては、血液検査が行われます。具体的に行われる血液検査には、抹消血塗沫染色標本検査や染色体検査、PNH検査など様々なものがあります。

主な治療方法

不応性貧血とは、造血幹細胞に異常が生じ十分な血球を作ることが出来なくなり、血球減少を引き起こす病気です。この病気の治療法は、末梢血や骨髄の検査結果に基づき、急性白血病を予防する治療を行います。造血幹細胞の型が合えば骨髄移植を行います。ドナー不在や高齢者に対しては、免疫抑制療法やサイトカイン療法、化学療法などが挙げられます。これらに合わせて抗生物質や血小板輸血による対症療法も行う必要があります。