急性リンパ性白血病 キュウセイリンパセイハッケツビョウ

初診に適した診療科目

急性リンパ性白血病はどんな病気?

血液のがんはいわゆる白血病のことです。リンパ系の幹細胞で異常がおこり、がん細胞が急激に著しく増えるタイプの白血病のことを急性リンパ性白血病といいます。この病気は子どもに発症する確立が高いといわれています。ですが大人と比べ抗がん剤がよく効きます。発症する原因はまだわかっていません。初期症状としては貧血や出血傾向などがあります。がん細胞が増加する速度が非常に早い場合は骨や関節に痛みを生じます。

主な症状

血液の病気である急性リンパ性白血病は見た目では分かりにくいです。症状としては血液が体内で作られなくなるので貧血のような状態になったり鼻血など一度出血すると止まりにくくなる場合もあります。仕事によっては困難になってしまうかたがいるので無理をせず病院で診てもらいましょう。血液検査で病気の有無を知ることが出来ます。日頃からだるかったり疲れやすいのも特徴です。

主な原因

急性リンパ性白血病の原因は、まだはっきりと判明していない部分もあります。一般的には、放射能の被ばく、薬剤、EBウィルスからの感染、電磁波、殺虫剤などであると考えられています。血球系の若い細胞の染色体に小さな傷があり、そこにウィルスなどによる外的な要因によって染色体のへ損傷が加えられることにより、発症すると言われています。

主な検査と診断

急性リンパ性白血病の検査方法は、血液検査において白血球、赤血球、血小板の数や臓器に問題がないか、血球の形状、白血球の種類、白血病細胞の確認などを行います。また骨髄穿刺(こつずいせんし)は必須の検査で、局所麻酔の後に胸骨や腰の骨などに細い針を刺して骨髄液をとります。その骨髄液によって、顕微鏡、染色体、病理学的検査などの様々な検査を行います。

主な治療方法

急性リンパ性白血病の治療法は、化学療法と造血幹細胞移植に分けられます。主に、抗がん剤による多剤併用化学療法が中心になっています。病気の進行を抑え、寛解に至った後は、中枢神経への再発を予防するために寛解までに使用された抗がん剤とは異なる抗がん剤を用いた多剤併用化学療法が行われます。再発予防の抗がん剤は、中枢神経に到達させるために静脈からの注射ではなく、腰の脊髄から注射されることもあります。