頑癬はどんな病気?
頑癬とは、昔から多虫とよばれるさまざまな種類の白癬菌の総称です。男性に多くみられ特に陰部や股の間などに多く観察されます。非常に激しいかゆみを伴うのが特徴です。特にこのかゆみは夜間寝ている時に増幅すると考えられており、患者もそのような症状を訴えます。なるべく早く治療しないと、患部がどんどんと広がってくることがあるといわれています。
主な症状
頑癬にかかってしまったときには、陰部周辺に非常に強いかゆみを感じることになります。若い男性に多い病気で、女性ではほとんど見られませんので、女性がこのような症状を呈することはまれであると考えられます。上記のようなかゆみは、夜寝ている間に増強するケースが非常に多いため、かゆみで目が覚めたりして睡眠不足に陥るケースもあると言われています。
主な原因
頑癬は、白癬菌の発生が直接的な原因となります。特に夏場は、高温高湿の環境で、汗で陰部が蒸れるため、白癬菌が繁殖し易くなります。スポーツジム、共同浴場、海水浴、プールなどが感染源となります。また、性交時の患部との接触でも、感染する場合があります。また、最近では、パンストを長時間着用することにより、女性の感染も増えてきています。
主な検査と診断
頑癬は、皮膚の擦れやすい所や内股などにできやすく、感染力が強くてかゆみを伴う皮膚の病気です。この皮膚病の検査方法は、皮膚科による皮膚真菌検査を行います。水疱部分の皮膚を水酸化カリウムで溶かし、残った白癬菌を顕微鏡で観察します。もしそれでも分かりにくい場合は、培養検査を行い、その原因となる菌を更に詳しく調べます。この病気は、男性が多く、多汗症の人にも多いです。
主な治療方法
頑癬の治療法についてですが、原則的にはこの菌を除去したり抑え込んだりするための薬剤を患部に塗布することになります。この皮膚疾患については、夜間眠っている間にとりわけ強いかゆみを感じるケースが多いですから、夜寝る前にきちんと患部に薬剤を塗布しておく必要があります。毎日決められた通りに薬を塗布しなければ、慢性化してしまうケースもあります。
頑癬の初診に適した診療科目
頑癬に関連する病名