手白癬 テハクセン

初診に適した診療科目

手白癬はどんな病気?

手白癬とは手の水虫のことで、多くは足の水虫から移ったものだといわれています。足の水虫と同じで白癬菌が原因で発症します。湿疹ができたり、手のひらがガサガサになったりします。
手荒れとの区別が付きにくいですが、手荒れは両手に症状が出るのに対し、水虫はほぼ片手だけに症状が出ます。
手に症状が出た場合、足などにも出ていることが多く、同時に治療する必要があります。治療方法は足と同じで外用薬を用います。

主な症状

手白癬の症状とは、一般的には片手にだけ生じることが多くなっています。鱗屑とよばれる手の表面から剥がれ落ちる角質部分と、それを伴う紅斑があらわれるのです。
それに加えて小水疱と呼ばれる水ぶくれのようなものができあがることも、特徴となっています。
かゆみを感じる場合も、そうでない場合もあります。

主な原因

手白癬とは、白癬菌が手の角質で増殖することで皮膚が白くガサガサになったり水疱ができたりする病気のことです。白癬菌とは要するに水虫を起こす菌で、多くの場合足などで繁殖します。
ですがそれを手で触れてしまったり、湿度の高いところなどで手に白癬菌が付着してしまった後などに、そのまま洗わずに放置すると白癬菌が増殖することが原因で発症してしまいます。
また、糖尿病の人は菌に対する抵抗が弱いため水虫にかかりやすく、かつ悪化しやすい傾向があります。

主な検査と診断

手白癬の検査方法は、手の鱗屑(りんせつ)部分や皮膚の表面からはがれかけている部分から皮膚の一部をそっととり、それをアルカリにつけた後に顕微鏡検査を行い、白癬菌があるかどうかを調べます。
見つかった場合は診断が確定します。見つからない場合でも、本人が市販の薬を塗るなどしていると、検査では見つからない場合もあるので、その場合は使用を止めてもらい、数日間たってから再検査をすることもあります。

主な治療方法

手白癬の治療法は、白癬菌が付着している可能性が高いので白癬菌を殺菌する抗菌剤と専用の軟膏を塗る治療が通常行われます。白癬菌はすぐには消えませんので数カ月にわたる治療が必要で、症状が改善したと思って薬の使用を止めた後に再発する可能性があります。
素人判断で、ただの発疹だと思って軟膏を塗っても効果がない場合がありますので、その際はすぐに皮膚科医の診断を受けて下さい。