旅行者下痢症 リョコウシャゲリショウ

初診に適した診療科目

旅行者下痢症はどんな病気?

海外旅行者が滞在先などで発症するひどい下痢のことをいいます。旅行による疲労、ストレス、慣れない食事や暴飲暴食、水質の違いで起こる他、病原性大腸菌などによる食中毒によるものもありますが、明確な定義はなく、旅行中もしくは帰国後に1日3回以上の下痢と嘔吐や我慢できない便意、血便、しぶり腹等の消化器症状や発熱などがあれば「旅行者下痢症」とみなします。

主な症状

旅行者下痢症とは、日本よりも不衛生な国に渡航した場合に現地の水や食べ物の管理がよくなく細菌が入っている場合などに発症する症状のことをいいます。具体的には水のような下痢が何日も続くことがあげられます。殆どの場合は、ミネラルウォーターなどを飲んで安静にしていれば治ることが多いのですが、病原性大腸菌が原因の場合は抗生剤が必要となります。

主な原因

旅行者下痢症とは、旅行中あるいは帰国直後におこる下痢のことです。原因としては、疲労による体調の変化や旅行中の不安やストレスからくる精神的なもの、旅行先の飲食物の違いによる一過性のものなどがあげられます。海外ではまず水は危険ですので、生水や水道水は飲まずに、ミネラルウォーターを購入して飲むようにしましょう。また食べ物も衛生面に不安のある国では特に注意しましょう。

主な検査と診断

海外旅行中に発症する旅行者下痢症は旅行先の食事や水が合わない場合もありますが、何らかの病原体の感染も強く疑われます。下痢に伴い発熱や血便が認められる場合は伝染病の可能性もありますので、現地で検査を受ける必要があるでしょう。最も簡単に判定できる検査方法としては検便による検査です。帰国後は速やかに検疫に申請して、国内の医療機関で検査、治療を行うことが大切です。

主な治療方法

旅行者下痢症になった時にまず、自分でできる治療法としては、水分を十分に摂取することです。塩分やミネラルを摂取することも大切です。もし手元にあるならば粉末のスポーツ飲料を2倍に薄めて、排泄した分は最低でも摂取するようにします。帰国前で症状が悪化してきた時は予定を変更して、早めに信頼のおける病院を探してください。抗生物質や下痢止めは症状を悪化させることがあります。医師に相談してから服用してください。