薬物性肝障害
薬物性肝障害はどんな病気?
薬剤性肝障害とは、医療機関で処方された薬ややドラッグストアで購入した薬、サプリメントなど薬剤の使用が原因で起こる肝障害の総称です。主な症状
薬物性肝障害にはさまざまな症状があります。薬剤が体内に入るとその大部分は肝臓に運ばれます。主な原因
薬物性肝障害は中毒性、アレルギー性、異常代謝性の3種類に大きく分けられそれぞれ特徴があります。主な検査と診断
薬物性肝障害の検査と診断は服用した薬物内容の確認に始まり、行われる検査は肝障害を引き起こすその他の病気の可能性を除外するために行われます。数種類の薬物を服用している場合には、どの薬物が障害を引き起こしているか判断が難しいこともあります。近年健康食品や漢方、サプリメントなどを摂取している人も多く、これらも原因のひとつとして選択肢に入れておかなければなりません。
血液検査では肝障害の程度や肝機能の数値を調べることができ、特に好酸球と呼ばれる細胞の増加などを確認します。
また必要に応じて肝炎ウイルスマーカーを用いて他の病気の可能性を探る場合もあります。
同じく他の肝疾患を確認するために、腹部超音波検査、腹部CT検査等の画像診断が行われます。
アレルギー性の薬物性肝障害が疑われる場合に用いられるのがリンパ球培養試験、パッチテストなどの薬物感受性試験です。
これらの検査を行っても他の肝疾患との区別が難しい場合、組織を採取して顕微鏡で確認する肝生検が行われることもあります。