全身性炎症反応症候群はどんな病気?
全身性炎症反応症候群は、感染症、膵炎、外傷、熱傷など生体に過大な侵襲が加わったときに起こる全身性の炎症反応です。病態の基盤には高サイトカイン血症があります。診断基準として4つの項目があり、体温が>38℃または<36℃、脈拍が>90回/分、呼吸数が>20回/分、白血球数が>12000/μlまたは<4000μlのうち、2項目以上を満たすものとされています。
全身性炎症反応症候群の主な症状は?
全身性炎症反応症候群の症状は、体温の変動、脈拍数の増加、呼吸数の増加、そして白血球の増加または減少があります。例えば、体温は38度以上あるいは36度以下、脈拍数は一分間に90回以上、呼吸数は一分間に20回以上などの異常が認められます。多機能不全やショック状態に発展することもあり、さらに敗血症もこの症候群の一種とされています。
全身性炎症反応症候群の主な原因は?
全身性炎症反応症候群の原因は、感染や疾患、あるいは外傷などの要因とする全身の炎症により起こります。ウイルス感染や菌の感染、また、寄生虫や外傷など、人間の体は脅威に晒されています。そうした各種の要因が体内で引き起こされることによって、全身に炎症が発生しやがて体内の複数の臓器を機能低下させ、時には不全にすることもあります。
全身性炎症反応症候群の主な検査と診断方法は?
全身性炎症反応症候群の検査方法では、以下の症状のうち二つ以上に当てはまるかをチェックします。項目は、まず、体温の変動があるか(38度以上または36度以下)、そして脈拍数が増加しているか(1分間に90回以上)、呼吸数が増加しているか(1分間に90回以上)、またはPaCO2が32Torr以下で白血球数が一定値以上または以下か、などです。
全身性炎症反応症候群の主な治療方法は?
全身性炎症反応症候群とは、細菌などの感染により、全身に炎症、発熱、脈拍や呼吸の増加などを起こす病気です。この病気の治療法は、原因となる疾患(敗血症・膵炎・熱傷など)や組織障害(血液凝固反応)に対して治療を行ないます。また高サイトカイン血症を抑制するために、ステロイド系抗炎症薬の投与やパルス療法、持続的血液透析濾過療法を行います。
全身性炎症反応症候群の初診に適した診療科目