細菌性肺炎
細菌性肺炎はどんな病気?
細菌性肺炎とは細菌を原因とした肺の急性炎症のことです。主な原因菌として肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ、肺炎桿菌、大腸菌、緑膿菌、レジオネラ菌、マイコプラズマ、クラミジア等があります。特にマイコプラズマやクラミジア、レジオネラ菌が原因菌の場合非定型肺炎と呼ばれ、βラクタム系薬剤の効果がなく重症化しやすい傾向があります。
主な症状
細菌性肺炎の症状は、長時間持続する発熱や、連続する咳、膿性の痰の量の増加、食欲不振などがあります。炎症が胸膜まで広がってしまった場合には、胸痛まで現れます。一方、身体所見では、呼吸数の増加、脈拍数の増加が見られるようになります。
重症になると、呼吸困難や、チアノーゼ、意識障害が出るようになり、治療に緊急性が伴うようになります。
主な原因
細菌性肺炎の原因菌は肺炎球菌がもっとも多く、つづいてインフルエンザ菌です。その他には黄色ブドウ球菌・クレブシエラ菌があります。なかでも元々肺に慢性的の病気のある人、煙草などで気道に障害のある人は、侵入してきた菌や異物を除去する機能が低下している為、肺炎を起こしやすく、重症化もしやすいです。また高齢者も起こりやすいです。
主な検査と診断
細菌性肺炎とは、肺胞にまで微生物が侵入し、その感染に伴う炎症の症状になります。症状としては、発熱、咳、膿性の痰、胸痛などが見られます。重症例では呼吸困難、チアノーゼ、意識障害なども見られ、その場合には緊急に治療が必要になります。
検査方法としては、最も有用な検査は胸部X線です。そのほかに、症状や診察所見、喀痰の検査なども行います。
主な治療方法
細菌性肺炎の治療法は、治療の条件や病気の軽度・重度で変わってきます。軽症であれば、通院での経口薬の投与で大丈夫ですが、医者に入院が適切だと思われた場合には注射による治療が行われます。
また原因となる細菌に適切な抗菌薬を選択します。肺炎球菌等のグラム陽性菌と、インフルエンザ菌等のグラム陰性菌では、選択する抗菌薬の種類が違ってきます。