腹膜刺激症状

初診に適した診療科目

腹膜刺激症状はどんな病気?

腹膜刺激症状は、腹膜に炎症や感染、外傷などの異常が起きると、特有の症状が現われてきます。中でも代表てきなのは、筋性防御とブルンベルグ徴候です。筋性防御は腹部を軽く圧迫した時、腹壁が緊張し固くなっている症状で、ルンベルグ徴候は、腹部を少しずつ圧迫していき、手を離すと、しっかり痛みを感じる症状です。腹痛以外にも吐き気・嘔吐を感じる場合もあります。

主な症状

腹膜刺激症状という病気においては、腹部の広い範囲に腹痛を感じたり吐き気、嘔吐、排ガスや排便が停止したり呼吸が浅くなったりすることもあります。また、手のひらで腹部を軽く圧迫すると腹壁が緊張してかたくなってしまう筋性防御というものが現れたりします。その他にも手のひらで腹部を少しずつ圧迫してから手を放すと痛みを感じる反跳圧痛もしくは反動痛が現れます。

主な原因

腹膜刺激症状を引き起こす原因は、管腔臓器壁や腹側腹壁の急速な進展・拡張、攣縮性収縮臓器の腫腸による皮膜の進展・牽引、壁側腸膜や腸間膜、横隔膜への物理的・化学的刺激、内臓痛を生じた部位と同じ位の感覚の痛みによって引き起こされます。緊急性を要する疾患と緊急性を要さない疾患が、腹筋を緊張させて腹壁状態が「板状硬」と呼ばれる状態にしています。

主な検査と診断

酷い腹痛を訴える患者が腹膜に炎症を起こし、腹膜刺激症状が出ているかどうか判断するための検査方法は、まず腹部触診です。腹部を圧迫して痛みが出る上に、圧迫を急激に離した時に更に痛みが憎悪する反跳痛があるかどうかを確認します。さらに聴診器で腸雑音が消失しているか確認します。後は血液検査、腹部CT、超音波検査などで、炎症を起こす原因となる疾病を判断します。

主な治療方法

腹膜刺激症状は、腹膜に異常が発生した際に起きる持続性の強い鋭い痛みで、急性内臓疾患によって引き起こされていますので、それにおける治療法は、原因となっている内臓疾患をその疾患に適した方法で治療することで完治します。痛みを抑えるために、鎮痙剤や鎮痛剤を使用します。疾患の種類によって内科的治療で治療する疾患もあれば、外科的治療すなわち手術によって治療します。