乳糖不耐症

乳糖不耐症はどんな病気?

乳糖不耐症とは、母乳や牛乳などに含まれる乳糖を、消化する酵素が減少することによって起きる症状です。
原因は遺伝的に酵素を持たないことによる先天性のものと、病気により小腸粘膜が傷つけられ、酵素活性が低下して起きる後天性のものがあります。
症状は、乳製品を飲んだときに、腹痛や下痢が起こります。対策としては、乳糖の多い食物を避けることが効果的です。

主な症状

乳糖不耐症は、牛乳不耐症とも呼ばれ、健康な人が牛乳や乳製品を摂取した時に下痢、腹痛、腹部膨満感が起こる病態を言います。
牛乳や乳製品に含まれる乳糖を分解する酵素の活性化が低いため、うまく消化・吸収が出来ないのです。
日本人には比較的多く見られる症状の一つです。後天性のものは、成人になるにつれ分解酵素の活性が低下してくるので、子供のころは何もなくとも成人になってから、このようなことが現れるのが特徴です。

主な原因

乳糖不耐症の原因は、乳糖の消化酵素が失われることによって起こります。腸内部に存在する乳糖分解酵素が、先天的に存在しない場合に病状が表れます。
また、乳糖分解酵素を腸の内部に持っていたとしても、ウイルスや細菌などによる胃腸炎によって腸内部の粘膜を傷めた結果として、乳糖分解酵素が分泌されなくなるということも要因として挙げられます。

主な検査と診断

乳糖不耐症の検査方法には様々なものがありますが、簡単な方法としては、不耐が疑われる者に牛乳などを飲ませて予想される諸症状が出たらラクターゼ製剤を服用させる方法があります。服用した結果、症状がなくなるか軽くなるかを観察するのです。
また、三~四週間ほど乳製品を一切摂らなかったら症状がなくなるかをチェックするという方法もあります。

主な治療方法

乳糖が含まれている食べ物を摂取しないようにすることで、乳糖不耐症の発症を予防することが出来ます。
乳児が発症した場合、健康への影響が無いミルクを与えることで乳児を正常に育てる事が出来ます。
乳糖を分解する働きがある酵素を投与する治療法で、症状に対する抵抗力を持たせる事が可能です。
下痢の症状を起こした時は、下痢止め薬や漢方薬で治すことが出来ます。

乳糖不耐症の初診に適した診療科目