血小板増多症 ケッショウバンゾウタショウ

初診に適した診療科目

血小板増多症はどんな病気?

血小板増多症とは、血液中の血小板が増加してしまう病気です。血小板が増加することにより痛みや腫れなどの血栓症の症状を起こします。
また血小板の機能に異常が現れたり、凝固因子の欠乏により紫斑や鼻血などの症状が出ることもあります。なかでも頭痛を訴える患者が多いです。
他にはめまい・視覚異常・耳鳴りなどの症状を訴える患者もいます。

主な症状

血小板増多症の症状には末梢血中の血小板が増加することにより痛み、痺れ等が起こる血栓症の場合と血小板の機能の異常や凝固因子の欠乏による紫斑や鼻血など出血性が見られる場合があります。
またこの二つが同時に見られる場合や、どちらも見られない場合もあります。出血性の場合は重い合併症を起こすことは稀ですが、血栓症の場合は心筋梗塞などの重大な合併症をおこすことがあります。

主な原因

血小板増多症の原因は、造血肝細胞の腫瘍化により引き起こされるものです。
造血肝細胞の中でも、血小板を作り出す機能を持っている巨核球が腫瘍化すると、血液内に血小板が増加することになります。この巨核球の異常増殖の元の要因は解明されていません。
ただし、遺伝子異常が、この巨核球の腫瘍性増殖に関与しているということが考えられています。

主な検査と診断

血小板増多症は、血液検査で血小板と白血球の数値をみて診断していきます。
血小板増多症の可能性があり場合には確定のためにより詳細な血液検査を行い、遺伝子検査を行っていきます。骨髄検査も行うことがあり、血小板のもとになる巨核球が増えているかを確認します。

主な治療方法

アスピリンやチクロピジンを含んだ薬を服用する治療法で、血小板増多症を治すことが出来ます。バイアスピリン薬を飲む化学療法を受ける事で、血栓症を予防することが出来ます。
血小板の数が多くなっていたり症状が悪化している時は、抗がん剤を服用することで血小板の増加の症状を緩和することが出来ます。ブルスファンを飲むと、血小板の数をコントロールする事が可能になります。