嚥下性肺炎 エンゲセイハイエン

初診に適した診療科目

嚥下性肺炎はどんな病気?

嚥下性肺炎は、高齢者に多い病気です。食べ物や唾液の嚥下がうまくいかず、誤嚥によって気管などに口の中の細菌が入り込み、肺炎を引き起こします。特に体を横にして寝ている夜に起こりやすく、体に麻痺がある、高齢などで嚥下がうまくいかない方に起こりやすいです。常に口腔内のケアには気を付けること、食事の時の姿勢は体を起こすなどに気を付けることが大事です。

主な症状

嚥下性肺炎の症状ですが、通常の肺炎の場合は発熱や咳、痰などがありますが、高齢者の場合ははっきりとしないことが多くあります。また高齢者の場合は38℃以上の高熱が出ず、微熱程度の体温上昇にとどまることも多くあります。しかし呼吸数が増えたり、脱水、皮膚や舌の乾燥などがみられるためこれらの場合にも、肺炎を疑って検査をする必要があります。

主な原因

嚥下性肺炎は一般的な肺炎球菌などの細菌を原因として発症するものではなく、お年寄りや脳卒中などを発症した方が、飲食物をうまく食道を経由して胃へと送り出す途上において、病態上の理由から飲食物を食道ではなく肺へと向かう気道へと送り出してしまうことによって発症する肺炎です。この症状が起こる患者は抵抗力が低下しているため、飲食物だけではなく唾液の誤嚥によっても発症することがあります。

主な検査と診断

嚥下性肺炎の検査方法として重要なのは、一般的な肺炎の検査以外に、嚥下機能を評価する検査を行うことです。嚥下機能の検査には、簡易な方法として飲水試験、反復唾液嚥下試験、簡易嚥下誘発試験などがあります。詳しい検査としては単純X線検査、嚥下造影検査、鼻腔咽喉頭ファイバー検査、食道pHメーター、シンチグラフィーなどがあります。

主な治療方法

嚥下性肺炎とは、飲食物などを口腔内の細菌とともに気管や気管支に入れてしまったことで、肺に細菌が入り込み炎症を起こすことを指します。高齢者や寝たきりの人に多く見られる症状です。誤嚥性肺炎とも言います。この病気の治療法は、薬物療法が中心で抗生物質を投与します。また、口腔内に細菌を繁殖させないように、清潔に保つよう指導を行います。