ウエストナイル熱 ウエストナイルネツ

初診に適した診療科目

ウエストナイル熱はどんな病気?

ウエストナイル熱とはフラビウイルス科フラビウイルスに属するウエストナイルウイルスによる感染症です。感染源はウイルスを保有する蚊で、ヒトからヒトに広がることはありません。潜伏期は2~6日で、主な症状は39度以上の発熱、頭痛、筋肉痛です。発疹やリンパ節が腫れることがあります。ウイルスが脳に感染すると更に重篤な状態のウエストナイル脳炎を引き起こし、症状は激しい頭痛、嘔吐、筋力低下、麻痺等があります。

主な症状

ウエストナイル熱の症状は、ほとんどの人が発症しません。しかし、ウイルス感染者の約2割に病状が表れ、発熱や頭痛、筋肉痛などの病状を表します。また、軽い発疹やリンパ節の腫れといった病状を見せることもあります。重症化しウエストナイル脳炎となった場合には、意識障害や激しい頭痛、さらには、筋力低下といった病状を示すようになります。

主な原因

ウエストナイル熱の原因とはウエストナイルウィルスが人体に入る事で発症致します。まずこのウィルスを持つ鳥がヤブ蚊等に刺されて血を吸われます。そしてそのヤブ蚊が更に人を刺すことで人間に感染してしまうのです。ウエストナイルウィルスは蚊が運んでくる病気なのです。日本で言われる日本脳炎とよく似ている感染症です。人や動物の血を吸う虫には注意が必要です。

主な検査と診断

ウエストナイル熱とはアフリカ西部のナイル川流域に古くからあった風土病で、航空機などの発展でアメリカ本土やヨーロッパ大陸などにも広がっている大変致死率が高い感染性の病気です。この病気の検査方法としては、血液検査を行い、熱病のの病原体を検出する方法で調べていきます。最近は、熱病のウイルスのDNAを血中から調べられるので100パーセント判定できるのです。

主な治療方法

ウエストナイル熱の治療法については、有効な対処法がなく、現在は対症療法を基本としています。これは、ウエストナイルウイルスに対する有効な治療薬が存在しないためです。万一、本疾患の流行している地域への渡航中に感染に気付いた、あるいは帰国後に感染の疑いが生じた場合は、できるだけ早期に内科、あるいは感染症科を受診して治療を開始することが進められます。