特発性過眠症 トッパツセイカミンショウ

初診に適した診療科目

特発性過眠症はどんな病気?

特発性過眠症とは、持続的に日中の過度の眠気の発作を主な症状とする睡眠障害の一種のことをいいます。一般的な知名度が低く、また、専門家も少ないうえに、原因が判明しておらず、なぞの多い睡眠障害です。症状としては、文字通り日中に耐え難い眠気に襲われる発作や、朝の目覚めが悪く、めまい等を伴うなど、様々です。治療方法も確立しておらず、これから研究が進められていく睡眠障害です。

主な症状

特発性過眠症は、夜ぐっすり眠っているにも関わらず、日中異常な眠気に襲われて突然眠りに落ちてしまう「睡眠発作」が起こることが主な症状です。本症を患っている人の睡眠時間は8時間と平均的な人もいれば10時間以上の人もいます。しかし寝起きが非常に悪く客観的に見ると酔っぱらいのように見えることもあります。これは「睡眠酩酊」と呼ばれ本症の半数の人が起こります。

主な原因

特発性過眠症の原因は、睡眠システムに問題があることによって引き起こされます。明確な病気のメカニズムについては未だ解明されていないものの、睡眠に関わる脳内物質の障害によって起こるという見解もあります。また、他の睡眠障害とは類似点やあるいは相違点があります。この睡眠障害の要因の解明について、研究が現在においても続けられています。

主な検査と診断

特発性過眠症とは、日中のとても眠い状態になる発作のことです。これがあると、仕事や車の運転などに大きく差し障りがあります。さて、検査方法としては以下のことが見られるかどうかです。日中に耐えがたい睡眠欲に襲われるということ。朝の目覚めが悪く、頭痛などが伴うことがあるということ。そして、これらが半年以上続くことです。こうしたとき、疑いがあります。

主な治療方法

特発性過眠症の治療は未だに病気のメカニズムがよく分かっていない為、明確な治療法は確立されていません。自然治癒した報告はほとんど無く、ナルコレプシーという病気と同じ様にモダフィニル等の精神刺激薬が使われます。海外の場合はモダフィニルが他の精神刺激薬に比べ副作用が少ないため第1選択薬として使われています。モダフィニルを服用すれば、約60%の患者に効果があり、約10%の人で症状が回復しています。