レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害はどんな病気?
レム睡眠行動障害は、レム睡眠の時に体が動く睡眠障害のことです。レム睡眠時は脳は覚醒状態にありますが、体を支えている骨格筋は、弛緩状態で力が入らないようになります。そのため夢の中でも、現実の世界で行動はしません。しかし薬が原因だったり、原因不明で突発的に骨格筋の緊張が保たれた時、夢を見ている内容を現実で行動してしまう症状が起こります。
具体的には寝言であったり、殴る、蹴るなどの暴力的行動になります。
主な症状
レム睡眠行動障害の症状として、レム睡眠中つまり浅い眠りのときに見ている夢の中でしていることを現実世界でもやってしまうことがあります。言い換えれば、夢の中での言動がはっきり寝ている身体に現れるのです。
蹴る、殴るなどの暴力的な行為やハッキリとした寝言、歩行などのまるで起きているような動きがあり、ときに危険な事態を招いてしまいます。
主な原因
レム睡眠行動障害はレム睡眠時にも身体の骨格に力が入っていることでおきます。その要因には突発性のものと、二次性のものがあります。突発性のものはまだ原因はわかっていません。
二次性はパーキンソン病などの基礎疾患や頭部外傷や脳炎、髄膜炎などによる炎症性疾患、脳幹部の脳腫瘍や抗うつ病などがあげられます。
また強いストレスや睡眠不足、過剰なアルコールの摂取なども要因のひとつであるとされています。
主な検査と診断
レム睡眠行動障害の検査方法としては、まずはビデオ撮影を行う必要があります。この行動障害は、どのような行動をすることかを把握する必要がありますので、医師が実際の行動を見ることによって検査する必要があります。ですので、まずは患者が睡眠している姿をビデオ撮影するようにして、医師がそれを見て診察して患者の治療を行う必要があります。
主な治療方法
レム睡眠行動障害の治療法は、薬物治療によって行います。この障害の病状には、クロナゼパムを投与することによってほとんどの人が改善に向かいます。しかしながら、クロナゼパムには睡眠の間に無呼吸症状を発症させる副作用があります。
そのため、睡眠時無呼吸症候群を併発している患者に対してはメラトニンを処方する場合もあります。