結節性紅斑 ケッセツセイコウハン

初診に適した診療科目

結節性紅斑はどんな病気?

結節性紅斑とは、疾病の免疫反応の1つで皮下の脂肪細胞が炎症を起こすことによって発症する病気です。一般的に頸部に起きます。原因は、細菌、ウイルス、真菌などによる感染で発症すると考えられていますが、内蔵の悪性腫瘍や結核などの病気によって発症されるケースもあります。特に細菌による感染は、溶血性連鎖球菌、梅毒、サルモネラ菌、エルシニア菌、プルセラ菌によるものが多いと言われています。

主な症状

結節性紅斑の症状についてのべると、女性の下腿前面に紅斑が多発するものです。これは痛みを伴い、紅斑は5mm程度までのかたいしこりのあるものです。重症の場合には腕などへ広がることもあります。別名ベーチェット病とも呼ばれ、発熱や倦怠感、関節痛などをひき起こすこともあります。原因と考えるものにはいろいろなことがあります。安静にしていることが大切です。

主な原因

結節性紅斑は一種のアレルギー反応で、その原因は腸管感染症、上気道感染、結核菌、真菌など溶連菌であるケースが多いです。また、サルコイドーシス、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、クローン病、ハンセン病、トキソプラズマ症の症状として生じることもあります。さらに、薬剤が症状を引き起こす場合もあり、これにはSU剤、サルファ剤などがあります。

主な検査と診断

結節性紅斑の検査方法は、皮膚の一部を切除し生検を行う事になります。この検査では患者様の皮膚をほんの少し切除し、脂肪の組織の炎症を確認することが必要になり、病理学的な観点から他の病気と区別します。又、この病気の検査では血液検査も用いられ、この病気では白血球の増加の有無や、赤沈などの炎症反応の測定が行なわれます。この症状を確認する為には、皮膚科専門医のこれらの検査が必要です。

主な治療方法

結節性紅斑の治療法は、薬物の投与によって行います。非ステロイド系の消炎鎮痛薬やヨードカリを投与することによって、治療を行います。また、病状が重症である場合においては、副腎皮質ステロイド薬を内服することによって、この病気の病状の改善を図ります。また、何らかの疾患が原因である場合には、その疾患への治療が必要になってきます。