無酸症

初診に適した診療科目

無酸症はどんな病気?

無酸症は、胃内に胃酸が全く出ない症状のものです。通常胃の内部には、消化のための酸が分泌されます。しかし、胃粘膜の壁細胞が減少したり、機能が低下した場合に、胃酸が少なくなったり全く出ないということがあります。胃酸が胃の内部に存在しないため、菌に対する耐性を失ってしまい、その結果として消化器系に炎症を起こしやすくなります。

主な症状

無酸症になった人に起こる症状としては、下痢を起こしやすく、一般に食欲が低下することが多く、食後にみぞおちが張ったりします。胃アトニ-や胃下垂が合併症として起こることが多いので、そのような場合には特に食後にみぞおちが張って重苦しい状態が起こります。その他にも、げっぷや胸焼け等を起こす人もいますが、過酸の人に比べると不快感は少なくなります。

主な原因

無酸症の原因は、体質や胃の病気などです。体質の場合は、調べるのが難しい傾向にありますし、食事の影響かどうかを調べた方が良いケースもあります。胃の病気の場合は、胃の機能低下、がん、その他いろいろなケースがあります。多種多様なケースがあるため、様子をみて改善が見られない場合には、注意が必要といえます。個人で判断するよりも、病院へ行って診断してもらいましょう。

主な検査と診断

無酸症とは、胃酸がまったく出ていない症状を伴う病気のことをいいます。この病気の検査方法としては、ガストリンもしくはヒスタミンを注射して、チューブで胃酸を採取する方法によって胃酸の濃度を測るのです。この症状は胃の手術のあとや胃がんの場合によく見られるので注意が必要です。治療法としては、塩酸リモナーデと呼ばれる薬剤を服用します。

主な治療方法

胃の粘膜から胃酸(塩酸)の分泌が低下した症状が低酸症、さらに全く出ないようになると無酸症と呼ばれます。治療法としては、塩酸リモナーデなどの消火剤の服用があります。食事は、消化の妨げになるようなものは避けます。固いものはNG、野菜やくだものは繊維が多いのでやわらかく調理します。コーヒーや香辛料は過度だといけませんが適量だと胃液の分泌を助けます。