慢性胃炎 マンセイイエン

初診に適した診療科目

慢性胃炎はどんな病気?

慢性胃炎は長期にわたり胃炎が持続している状態です。胃の粘膜が萎縮し、修復されずに進行して胃酸の分泌が減少します。原因となる特定の病気がなく、胸やけや胃もたれなどの症状がみられます。
以前は加齢やストレスが原因だと考えられていましたが、近年ではピロリ菌の長期感染が主な原因とされています。
治療はピロリ菌を除菌することや対症療法によって行われます。

主な症状

慢性胃炎は無症状の場合も多く、自覚症状がなく定期健康診断ではじめて見つかることもよくあります。
症状に慢性胃炎特有のものはなく、胸やけや胃もたれといった胃の不快感や胃痛、食欲不振などがあげられます。
症状の出かたや感じ方が人によって異なり、慢性胃炎の状態と自覚症状の程度は必ずしも一致しません。

主な原因

慢性胃炎は長い間、加齢に伴う変化や、ストレス、アルコールやコーヒー、タバコなどの刺激物などが原因だと考えられてきました。
しかしピロリ菌の存在が発見され、研究が進み、最近では慢性胃炎の大半ははピロリ菌の感染によるものだとされています。ピロリ菌は胃液に耐えることができる細菌で、感染するといの粘膜に住み着き、有害な物質を作り出すことから胃炎を引き起こすと考えられています。

主な検査と診断

慢性胃炎の検査は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で胃の粘膜を観察します。
この際、慢性胃炎の症状が認められれば、その場で胃の粘膜を一部採取してピロリ菌の有無を判断することもできます。

主な治療方法

慢性胃炎の根本的な治療法はなく、特に症状がなければ治療する必要はありません。
しかしピロリ菌感染が発症の原因の場合には薬を1週間ほど服用し、ピロリ菌を除菌します。
また胃炎の症状が強い場合にはそれぞれの症状に応じた薬が処方されます。
暴飲暴食を控えて胃に負担のかからない生活を心がけることが大切です。